おはようございます。

退院まであと3日。

長くて短い2ヶ月半を振り返ってみたいと思う。

脳梗塞。寝て目覚めたら動かない!となる症状の人が大半だ。

俺は朝、風呂に入った。30分程度身体を温め、ベットに戻り、30分程度クーラーをガンガンにして涼んでいた。

ベットでウトウトしてたら、目覚ましが鳴り起床。

右半身が痺れている。ん?と思い右手をつねる。出掛ける準備をしなくてはいけない。無理矢理立ち上がると右足に力が入らず、転んでしまった。

まだ昨日の酒が残っているの?と思ったがそうでは無い、風呂に入った時はこんな感じは無かった。

出張中でビジネスホテルでの出来事だ。そう、この時は部屋に一人で居たから話し相手が居ない。呂律が回らない事に気付いて無い。

15分程度したら身体は戻り、歯磨きなど身支度をして出勤出来た。ただの痺れだと思った。

仕事場に到着するや、また右足に力が入らず、座り込む。仲間にどうしたの?と声を掛けられ、力が入らない感じを伝えたところ、初めて呂律が回らない事に気付いて救急車を自分で呼んだ。

最初は絶望と不安しかない。

病院に運ばれて検査を受け、初めて脳梗塞と知る。最初のMRI診断では点でしかない脳梗塞。が進行性だったそうで、徐々に右半身の自由が効かなくなり、同時にMRIの画像の白さが広がる。死んだ脳細胞は白く写る。

左の脳幹が全滅。

だんだん効かなくなって行く右半身。恐怖でしかない。

この時、家族が先生に呼ばれ説明を受けてた。

本人は右半身に感覚が無いのと、症状は進んでいて、寝たきりか死亡する可能性が大きい事を告げられていた。

嫁が強い薬を使ってでも、進行を止める事を願う。本人も寝たきりになるなら死んだ方が良いと思っている旨を伝え、強い治療を希望したのだ。

そのお陰で今では動けている。嫁の判断に感謝!

先生にも心臓が強いと言われた。強い治療したのに、内臓疾患を起こさなかった。

運は良い方だと思った事は無い。むしろ運が悪い方だ!しかし今回は強運だった。当たりどころが良かった。

左の脳梗塞は一般的に呼吸器系と右半身の何処かに麻痺などの症状が出るらしい。

先生、看護師、リハビリスタッフにMRI画像をみる限りでは、今の様に動ける事を不思議に思われる。本当に運でしかないと言われる。

今は杖を使わずに歩けるし、右手で歯磨きや物を掴む事まで出来る。普通に聞き取れる位に話も出来る。

周りに思ってた以上に元気で普通だと言われる。

最初に見舞いに来てくれた人間が、最初の状態を見て、寝たきりで呂律も回って無いと言ったので、それが噂として出回ったのだ。

最初は知識が無いので、ネットで情報集めて、脳梗塞の症状やリハビリ、回復具合を調べた。

なった人間だから言える事は
「リハビリにやり過ぎは無い」
しかも早く始めた方が良いと実感している。

もし脳梗塞を起こして心配になっているならば、動かせるところからドンドン動かすのみ!

周りは焦らずゆっくり進めて行こうと言うが、そうでは無い。やるだけやれ!

人それぞれではあるが3ヶ月が勝負。早くリハビリ始めた方が細かい動きが出来る様になる。と自分は思っている。

汗をかく程リハビリをやった。空いてる時間は自主練習。歩きまくった。ベットの柵にゴムを縛り付け、引っ張って腕力を鍛え、クリッパーを握り続けた。

握力は10kg→20kgまで回復。歩きは小走り?まで出来る。腕力は測っていないが、両手で20kg位の物は持ち上げられる。

ビデオにも撮っているが、日に日に力が戻ってくるのを感じる。退院時にビデオをコピーして貰いたい。リハビリと並行してダイエットもした。

痩せていく自分を見たい。高脂血症、高血圧に血糖値が高かった自分。ダイエットのお陰で数値は正常になった。11kgを2ヶ月で痩せた。

寝て目覚めたら筋が固まり動かないし痛い。

ストレッチで筋をほぐしてやると可動域が広がり痛みが和らぐ。

動かせる事に感謝。脳梗塞をやる前に比べたら75%位まで戻った。全く動かせない状態からである。100%までにしたいが無理だと感じる。

限界は作らないが、流石に無理を感じる。

あとは退院してから世の中に戻ってから少しすつ慣れて行くつもりだ。

階段でも手すりを使わずに上り下りが出来る。しかしバランスを崩した時の保険?手すりの近くを歩く。

手すりの有難さを感じる。

ある程度動ける様になってから少しづつ細かい動きを練習すれば良い。

退院してからもリハビリは続く。少しづつ世の中に馴染んで行くのと一緒に身体も馴染ませるつもりだ。

あとは再発の予防だ。今の気持ちを忘れずにに節制を心がける。その為のブログでもある。初心や入院の時に感じた事を肝に命じる為だ。

もっと居たい様な居たく無い様な複雑な気持ちです。

脳梗塞は予防とリハビリ。治療も必要だがなった後の方が大変。

残り何回かのリハビリ頑張って来ます。

では、また。