ウィークビッドするときは普通ダウンすることを覚悟でビッドをします。
ウィークビッドはメリットも大きいですが、相手にダブルをかけられて、大損するデメリットも十分にあります。
特にバルのときはさらに大きく損をします。
(詳しくは点数表をみてください。)
そこで、ルールオブ2アンド3を用います。
バルのときは2ダウン覚悟
ノンバルのときは3ダウン覚悟でビッドするという意味です。
例
♠ KQJxxx
♥ xxx
♦ xx
♣ xx
であれば2♠を考えますが、でAに負け1ルーザーのみとすると、取れるトリックは5トリックです。
すると3ダウンしそうだと判断できます。
もしこれがバルであった場合、2♠ではなくパスすべきです。
ノンバルであれば、自信を持って2♠をビッドしましょう。
では、バルネラビリティを4つに分け、点数比較をしてみましょう。
我々が落ちたときはxをかけられたことを前提、相手がコントラクトをメイクしたときはゲームメイクを前提とします。(つまり現実におきえる最悪の状況を想定します。)
上の表から双方ノンバル、バルのときはルールオブ2アンド3が利用できるとわかります。
我々がノンバル、相手がバルのときは4ダウンしても得しているため、5点程度のハンドでも積極的にウィークするべきでしょう。
逆に、我々がバル、相手がノンバルのときは2ダウンしても得しているため、バルの関係としては最悪です。ウィークする場合は細心の注意を払う必要があります。
また、ダブルをかけられなければ、失点も少ないため、言わずもがな得をします。
我々がノンバル、相手がバルのときは4ダウンしても得しているため、5点程度のハンドでも積極的にウィークするべきでしょう。
逆に、我々がバル、相手がノンバルのときは2ダウンしても得しているため、バルの関係としては最悪です。ウィークする場合は細心の注意を払う必要があります。
また、ダブルをかけられなければ、失点も少ないため、言わずもがな得をします。
相手としても、ウィークだからといって安易にダブルをかけると、メイクした時に痛い目に遭います。
実際、ウィークビッドした2♠に相手がダブルをかけたうえで2メイクすると、ゲーム点が付きます。
さらに相手が、ゲームでなくスラムの可能性もあるため、その場合にも自分がコントラクトを勝ち取ってダブルをかけられても落ちたほうが得です。
そのようにいろいろ点数や内容、バルなど考慮した上で、ウィークビッドをする必要があるとこを知ってください。
また、ブリッジにおいて、ダウンした方が得であるときもたくさんあるということを心得ていただけると、より一層ブリッジが深いものになっていくと思います。