五月晴れの眩い空の下の世界で
産声をあげこの世に誕生した
23才の母は涙を流し喜び生まれたばかりの我が子に頬ずりをした
母親は誕生前から決めていたお気に入りの小説に登場する主人公の名を我が子に授けた
主人公のように清く賢い子に育つように「智」と
父親もそれに賛成しこの「智」という名で一生を歩んでいくことを決められた

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月日は流れ智は3才になった
母は時間がある時は智に読み書き、数字を教えるようになった

母(この子は私達の子なんだから特別な才能があるはず!)

母は、プライドが高く負けず嫌いな女性で一番気にしているのは、幼少時代いつも兄と比べては厳しい躾をし兄とは違う扱いをし傷つけられた自分の母親を見返すことであった

母(私は他の母親とは違う!若いからなんて言わせない!立派な母親になるんだ!)

この母親の強い思いが
後に智を苦しめることとなる