街で自分と同じ着信音が鳴ると何故かドキッとする今日この頃、皆様いかがお過ごしでせうか。
辛くて悲しい新型ビールスの感染拡大が止まりません。とっとと根こそぎ銀河系の遥か彼方に飛んで行ってもらいたいものです。
外出自粛が叫ばれるそんな中、皆様「LINEマンガ」というモノをご存知ですか。
スマートフォンでペラペラと傑作マンガが読めるという大変すばらしいアプリケーションでございまして、私の親友の漫画家が「LIBER-リベル-異質犯罪捜査係」という、とても優れた作品を連載しております。
作者の倉薗紀彦先生(以下ノリ)は私と学生時代を共に過ごした仲であります。
私は北海道から、ノリは九州から上京してきて、お互いに田舎者だからか午年だからかヤケにウマが合い、「ナツ」「ノリ」と呼び合って、間断なく行動を共にしていました。
おそらくいつの世の大学生もビンボーなのでしょう。ビンボーが許される時期と言ってもいいかもしれません。我々も多分に漏れずお互いにビンボーでしたが、ノリは私に輪をかけたボンビーボーイで、私の家の近くに風呂無しアパートを借り、私の家の風呂を利用していました。風呂に入りに来るのは構わないのですが、ド近所なのに「先に寝てまーす」とそのまま宿泊していくという猛者でもありました。
「ナツ、風呂借りてばっかじゃ悪いから、シャンプーとかは俺が買うよ」
ノリは「風呂付の部屋に引っ越す」「銭湯に行く」という選択肢をシャット・アウトし、いつしか2人の間でそんな取り決めが交わされました。
そんなある日。
「ナツいなかったからポストに新しいシャンプー入れておいたよ」「そうか、返って悪いな、ノリ」「いいっていいって。ちなみにせっかくだから超高級シャンプー買っといたぜ」「おお、楽しみだな」
ノリの買ってきたシャンプーは指通り滑らかで、心なしか洗髪後もいつもより髪の毛の状態が良いような気がしました。金もないのに奮発していいシャンプー買ったんだな、おっとイケねぇシャンプーが目に入っちまったようだ、コイツァ目に染みるぜ…。
その翌日。
「ノリ、やっぱ良いわ。高いシャンプーは全然ちがうな」「そうだろ、わざわざダイソーで買ってきたんだぞ」「……!!」
そんな腹立つノリですが、努力の甲斐あって立派な漫画家となり、何冊も単行本を出すようになりました。
そして今回の「リベル」で、当店を紹介してくれました!本人の許可を得たので、一部抜粋して載せます。私も出てますよ!
そんなわけで外出もしづらい昨今、味噌と漬物の買い物を終えたら、自宅に籠り「LINEマンガ」を読んで、この際ゆっくりしませんか?4月7日、8日は「リベル」が無料で一気読みできるみたいですよ。
私は色々なマンガを読んできましたが、贔屓目なしに、知らない作者が描いていたとしても、とても面白い作品だと思います。是非読んでみてくださいませませ。
本日 夏川でした。








