看護師が転職を検討していくと、遅かれ早かれ「クリニックで働く」という選択を検討すると思う。

クリニック経験者として、転職を考える看護師へ

以下をお伝えしたいと思う。


日本は看護師の分業制が確立されていないから、医師は資金さえあればサクッと開業するし、人件費を削減したければ、何でもかんでも看護師にやらせる。

そこで「やりがいの搾取」「自己犠牲、善意の搾取」が発生する率がかなりある。

現職のクリニックで言うと

朝、30分のサービス前残業、院内の清掃、検査衣の洗濯、おしぼりの準備等、全部サービスだ。

昼、なぜか常勤は13時まで電話番をしろと言われている。でも本来休憩時間は1時間。13時に休憩入ったら休憩は40分程。

夕、帰り時間も同じ。なぜか常勤は17:30まで残れと言われている。雇用契約書上は17:15。

昇給も「あり」と記載されているのに今まで誰も1円たりとも上がらない。6、12月賞与支給と書いてあっても今のところ支払われていない。

こういう細かい未払いが後々大きいしこりになる。

院長に言っても聞く耳持たないし、だからと言って訴える場もない。


そんでもって退職が決まってからの態度がすこぶる悪い。

基本私には返事しないし、私以外のスタッフには声色変えて元気に返事する。

昼休憩の時とかに次の看護師の面接をしているが、ここも声色変えて

「是非来て欲しいわぁ✨」

とキャッキャする。

世の中でこんなにも醜い生き物がいるんだ…と空いた口が塞がらない…。


まぁ、辞めるから、もう

『気持ちわりーなー』

としか思ってないが、受付事務の方の話だと、以前勤務していた看護師は、そういう院長の態度に腹を立て、労基に訴え、とことん戦って、結局スタッフ一同一致団結して一斉退職したらしい。

そういう前科があったことを先日初めて知った。

実にエネルギッシュな方キョロキョロ炎


でも、思うに院長は「戦いに負けた」とは思っていないんじゃないか!?

むしろ、「一斉退職までされたけど、クリニックは潰れず継続できてる」とか、「たとえ労基に訴えられたってクリニックの存続には影響しない」とか、成功体験になっているんじゃないだろうか?


でもこういった人間性が醜いクリニック経営者は珍しくないらしい。

今回、転職先を探す際、

「実はそういう話、クリニックあるあるなんですよ」

と看護協会のスタッフから聞かされた。


勿論、全てのクリニックでこういったことがあるわけでもなく、ホワイトな職場もあるだろう。

でも所詮、小さなコミュニティだと、何が起きても知る由もないんだ。

よく、ネットなどで「クリニックの評価」やコメント欄に「医者は優しいが受付事務が感じ悪い」とか、「先生は感じいいけど看護師が…」とか、書いてあるのを時々みる。


たとえクリニック単位でも、基本、医療はチームで展開しないとまわらない。

クレームっていうのは無意識のうちにチームワークを感じない場に対して投げられるものだ。

1つのクリニック内で「あの人は良くてこの人はダメだ」と感じる場はチームワークが悪いんだと思う。もしかしたら、その「優しい、感じいい」と思う人が主悪の根源かもしれない。

患者さんなり、一部のスタッフには感じいい医者でも、気に食わないスタッフは虐げている場合、散々虐げられてもニコニコ笑顔でいるのはなかなか難しいのではないだろうか?


まぁ、そんな訳で私はもう、クリニックは転職先として選択しない。

これからクリニックで働きたいと考えている看護師がもしいるなら、是非1事例として、この投稿を見て欲しい。

そして1人でもいいから私と同じ思いをしませんようにお願いキラキラ