前の職場で同僚だった方からお米が届いた。

お米を作っていて毎年秋の収穫時には職員全員にくれていたのだが、まさか去年に辞めた自分のところに送ってきてくれるとは思わなかった。

前職は社会福祉法人で仕事は事務。そこでパートだった男性で年齢は自分よりも上で、自分と法人入職が同じタイミング。その人はずっと事務だった、自分は現場から事務なので仕事上も先輩だっだ。

バンドも一緒にやっていて、自分が急に辞めると言いだした時も唯一真剣に引き留めをしてくれた。

宅配便で送られてきて、中に手紙が入っていた。内容は
新米出来たので食べてくださいね。とのことと、最後に
あなたがいないと正直仕事がきつい
と書き添えてあった。

そりゃそうだろうな。
敢えて二度敷居をまたげないような辞め方をしたんだから。
でも事務の主任からは辞めてから1度も「分からないこと」の問い合わせは無かった。意地があるんだろう。

夜に御礼の電話をした。

色々と現状も聞いた。
一緒にバンドをしてた頃が1番楽しかったって言ってくれた。
そして事務の仕事はもう他の人を雇って自分の穴は埋まっていた。
○○さんが辞めたら大変って思っても、それは時間が解決すること。誰かが辞めても法人と言うものは生きていくのだ。

自分勝手で辞めたのに、戻ってきて、って言ってきてくれないかなって思いがほんの少しだけあったが、今日の聞いた話でその可能性もゼロになった。

自分も完全な吹っ切らなくては。

もう連絡することも、連絡がくることもないので前職の電話を携帯の電話帳から消去した。

後ろを向かないで前を向いていこう。