ALS

筋萎縮性側索硬化症、全身の筋肉が衰弱化していく難病だ。
治癒する有効な治療法は現代ではみつかっていない。

ちょっと前にALS研究支援のために「アイスバケツチャレンジ」がネットで流行った。

その難病の安楽死事件が起きた。

日本では安楽死は認められていないから関与した医師が殺人罪になる。
今回起こったのもこのケースだ。

徐々に自身の身体が動かなくなっていくことが分かり有効な治療法もないので、患者自身が精神的にもキツい病気だから、このような事件が起こる。

そして、、、
かつて訪問ヘルパーをやっていた時に、自分もALSの利用者さんのところへも行っていたことがある。

詳しいケア内容は失念したが、男性の方で寝ているところを起こしてから、ベッドに端座位になってもらい、水分補給をするというようなことをしていた。

かなりガタイの良い方で、最初はヘルパーとして「身体の重み」を感じられたが、訪問していくうちに「軽くなる」ことを感じていった。

無口な方だったが、訪問当初はしっかり聞こえていた言葉も、徐々に聞き取り辛くなっていった。

ある時、
言っていることが分からず聞き直して、確認してを繰り返して、、、
やっと意思疎通出来た時は二人で顔を見合わせて笑い合った。

その方も自分が訪問しなくなってから間もなく、亡くなったことを後から聞いた。御本人の意向で延命措置はしないと言うことだったらしい。

悲しい事件があったので、あの利用者さんのことを思い出した。 

難病、悲しい事件が繰り返し起こらないように、早く治療法がみつかって欲しいもんだ。