仕組みは作ったヤツが勝ち

それを実感したのが以前勤めていた団体だ。

もちろん違法なことをしていた訳ではないが、とにかく「上」が利権を握れるようになっていた。

株式会社ではないので、働いている人間が出資して、それを原資として仕事をするという組織だった。

出資額は自分の給料の3ヶ月分を求められた。

もちろん出資金は退職時に全額返金される。

本部と支部と現場と言うスタイルで、みんな平等的なことを謳っていたが、完全なピラミッド型。

給料も完全なピラミッド型だった。現場は給料がオープンにされるのに、支部職員や本部修正の給料はオープンにされない。
自分は現場で入り、その後に支部職員になったが、支部職員は本部職員の給料を知り得ることはなかった。

組織的にも頻繁に支部や本部での集会があり、そこで成功事例が語られて、上手くいっていないところは叱咤される。

本部の役員は集会で「本を読んで教養をつけろ」とよく言っていたが、現場レベルの給料は驚くほど安く、本が買えるような給料では無かった。

なんか理想は言うが、現場は節約して回しているのに、本部職員は経費で飲み食いしたりしていて、モラルハザードが起きていた。

どこかの国のようだった。

そんな矛盾がイヤで辞めてしまったが・・・

一つだけ良かったのは、出資金が配当を含めて、銀行に預けているよりも増えて返ってきたこと。

まぁ色々なことがあるな。