面談した相談室に
車椅子に乗った母をケアマネさんが連れてきてくれました。


開口一番、
疲れることばっかりでイヤなのよ〜!
と文句炸裂!
まったく相変わらずだな!!
ただ、老健の時より声が大きく力強くなったかな。

61回目の結婚記念日が過ぎたばかりだったので、
マドレーヌなどの個包装された焼き菓子数個と
小さなお煎餅数枚をセットにして
差し入れとしてスタッフさんに渡したのですが、
早速その中からお煎餅を食べてから面会に来たみたい。

差し入れをスタッフさんに渡したよ、
と言うと、
おせんべ食べたけど、小さくてどこ入ったかわかんないムカムカ
だと!
そこはまず"ありがとう"だろうよ!とは心の声プンプン

おやつに甘いものばっかり飲まされるムカムカ
と言ってたけど、
スタッフさんの話しとは違うな。
こりゃ、母の言い分は割り引いて聞かないとダメだな…

ぶつけてできたアザが良くなりかけのおでこを
ほら、ここ!
とみせてくれたので、
検査に連れてってもらえてよかったね、
と言っても、何かぶつぶつ文句を言い続け、
挙句には
前の所の方がよかった!
なんて言う始末…

もうね、いちいち返答する気も失せて、
全然違う話を振ると気分が変わるのかな?
顔つきが変わるのよね。
話題変更作戦で行くしかないな…。

老健では居室での面会だったので、
同じように母は部屋で衣類の整理を私にして欲しかったみたいだけど、
コロナでお部屋へは入れない決まりなんだよ、
と言うと、また文句!!

父がそんな母に
いいところに入れてよかったじゃないか!
食べることも着ることも心配なくすごせて!
と言うと、
うん、お父さんより良い生活してるとは思う…
だって。

だったら文句ばかり言ってないで少しは感謝の気持ちを表してよね、とは心の声…ショボーン

できること、役にたつことがなくて辛い
と言う母に

この状態で家に戻ったってお父さんの面倒どころか自分の面倒も見れないでしょう
と父が言うと、

夢の中では一生懸命お父さんのお世話をしてるんだけど、目が覚めると見慣れない天井が目に入ってがっかりする…

と。

それを聞いて、
改めて家事(父の世話)は母にとってのアイデンティティだったんだな、と。
それを突然奪われたわけだし、
自分の身体でさえ思うようにならなくて、
こんな風な母になっちゃったのは
ある意味仕方がないのかな、と思い至りました。



面会時間が過ぎて、
じゃあまた来るからね、
と帰ろうとしたら、
もう帰っちゃうの?まだいてよ?次はいつ来るの?
と、泣きそうな顔の母。
初めての反応を見て、父は帰りの車中で
寂しいんだなぁ…
としみじみ。


最近、
父は結婚前の母とのことをよく話してくれるようになったのだけれど、
父も、
今の母の状況を受け入れきれていないのだなぁと
切なくなります。


次はいつ面会に行こうか…