キョコのchaosland
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皆さん、お久しぶり


久し振りです。久しぶりに普通のうpな感じかな…



今日は小説についてです。

このたび、監獄を小説家になろうに移転しますた。いごよろ。

他のは取り敢えずこちらで。
監獄ユアエルhttp://ncode.syosetu.com/n6142bh/

以上


iPhoneからの投稿

狗のギャング 『変態神父と小鳥の羽音』

「いやァ、ごめんね。姫ちゃん。仕事に付き合わせて」

「いいよ、別に。寧ろ、もっとこの街を知れるし」

「うう、本当。君は良い子だよ」

バイクが唸りを上げると共にエミナの腹も唸りを上げた。

「あ、お腹減ったよね」

近くにあったホットドックの露店でアルは、特大サイズを買ってくれた。

朝から何も口にしていないのでとても助かった。

ホットドックを頬張りながらエミナは今回の依頼の内容を聞いてみた。

「あ、今回はね、B地区に行くよ」

B地区?と首をかしげると、「ああ、ごめん。まだ説明して無かったね」とアルは紙とペンを取り出した。

「この街は、4つのギャングが取り仕切っているんだ」

そう言いながらペンで紙に正方形を描く。

「僕たちの地区は、D地区。仕切ってるのは、リーオ一家」

そう言うと、4等分にした正方形の右下にDと大きく書いた。

「そして、僕たちがこれから行くのはB地区。これと言って悪い所は無いね。仕切ってるのは、不知火一家」

Dの上のマスに次はBと書く。

「で、今から言う所はとっても危険な所だからね。僕たちD地区とは真逆の位置にあるA地区は、犯罪しかしない。女子供なんて一人も居やしない。仕切ってるのは、ルッツィオ一家」

Bの横にAを書いた。

「そんで、C地区なんだけど、あそこは宗教団体みたいなものだから気にしなければ普通な所かな。仕切ってるのは、ウロウ教団」

最後に余ったマスにCと書く。

「それで、僕たちは今から不知火一家統領不知火さんに会いに行くんだよ」

「何か用事でもあるの?」

「そうそう。ちょっとね」

それじゃ、早く食べなきゃね、と急いで口に放り込むエミナにアルは「ゆっくり食べなよ」と釘刺した。

さて、食べ終わった。

となっても、もうちょっと休憩してからね、とアルにまたもや釘刺された。

結局、約束の時間から30分も遅れてしまった。

「いやあ、怒ってないといいなぁ」

「遅ェぞ!!私を馬鹿にしてんのかァ!?」

アルの身体が前方から飛んできた何かにぶつかり、鈍い音を立てながら地面に転がった。

勿論、運転手の居なくなったバイクは少しずつバランスを失い今にも倒れようとしている。

「う、うひゃああああ!!」

「っせェな」

だが、バイクのハンドル部分を脚で受け止め見事に支えてくれた方が居た。

その人は、女性なのだが、上半身が胸の部分がサラシ以外は裸でその上に漢字で『夜露死苦』などと沢山書かれた上着を羽織っていた。

赤く長い髪がとても綺麗だった。

「え、えと……」

「おう、お前が姫だな?俺は不知火。B地区を治める女だ」

狗のギャング『風来怒涛、風の子又三郎PartFin』

「何やってんだー!!早く撃てってるだろ!!腕が保てねえ!!」

そろそろ限界だと告げるニコだが、姫には聞こえていなかった。

手は震える、口の中が乾いて唾も出ない、何より自分の責任の重さに今にも腹から何かが逆流しそうだった。

「大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫……大丈夫ッ!!!師匠に銃を習った私ならいける……きっと、いける。やってやる」

再度スコープに目を通す。

撃ちこむ場所は、地面を平行線として砲塔を34度傾け、12時03分42秒20地点。

引き金をかける右身体の重心を少し後ろに下げる為、肘は左より少し奥に。

左手は、反動で決して砲塔がずれないよう銃身にそえる。

あとは、師匠に教えてもらった戦場をより効率よく見渡せる『鷹の目』。

チャンスは一度。

さァ、良い声で鳴いてね、可愛い可愛いSSランページちゃん。

『遠距離狙撃する時外したら、って思って怖かったらどうするゥ?んなもん撃たなきゃいい。良いかい?私は傭兵だ。撃たなきゃオマンマ食えねえんだよ。撃つさ、何でも。動物だろうと建物だろうと人間だろうと、なんだったら神だって撃ってやるよ―――いいかい、覚悟がどうとかじゃない』

『―――――自分の未来を確保するための大切な殺しなんだよ』

『ま、こんだけ自分に綺麗事を言い続けても怖いなら私なら自害するね』

……自害は嫌です、師匠。

でも、少しだけ勇気が出ました。

『つうか、何で7歳のガキがんな事聞くんだ?将来の役に立てたい?バッカ、お前何の職業に付くつもりだ』

傭兵になるつもりでした。

結構師匠の言葉って為になるなー、また、逢いたいな。

「姫ちゃん!!」

アルの声でようやく思い出浸りから返ってくる。

もう一度、竜巻を見た時には、ニコが本当に苦しそうに(けどおかしな顔で)必死に堪えていた。

少し吹き出しそうになったのを堪えると、震えないその手でしっかりと引き金を握る。

「射抜き撃つ。外れたら死ぬ。そんな事どうでもいい。Goodnight,Rowby(おやすみ、竜巻ちゃん。GoodMorning,Virgin(おはよう、太陽さん」

SSランページが火を吹いた。

いくら三脚で固定しようと反動はエミナの身体を大きく後方へ押し倒した。

銃弾は、蒼い閃光となって空を滑空する。

そして、銃弾が竜巻の中に入った鈍いパスンと音がした瞬間、大きな雷が竜巻に落ちた。

「レールガンに加えて避雷針の代わりにもなってもらった。竜巻は、大雨、暴風、落雷、土砂崩れを同時に起こす事が出来る最悪の災害だからね。さて、落雷により銃弾にはエネルギーがたっぷりだ――――――コイツを爆発させる」

ベラベラと喋るアルが右手を竜巻の方へと突き出す。

グッ、と一握りした瞬間、銃弾の有るべき所から一気に電流が噴き出した。

次々に電流は吹き出し竜巻を散らしていく。

1分も経つ頃には跡形無く綺麗に竜巻は消えていた。

「やった、やったァ!!」

エミナが飛びはね喜んでいる所へ茶々が入った。

「やった、じゃねえよ」

ずっと竜巻を止めていたニコなのだが、一切射撃後連絡が入らず電流の巻き添えを喰らっていたのだ。

「服はボロボロ、全身真っ黒焦げ、どうしてくれんだ」

よく生きてたね、とだけ言い返した。

「テメェ……」

怒りたいのだろうが今はそんな気分じゃないと言い張る所を見ると、拗ねている。

「で、テメェはどうするんだ、傑。一緒にはしゃいでるが」

ピタリ、と現実に引き戻された傑が焦り始めた。

「ど、どうしま、しょう……迷惑かけたし、やっぱり此処に居ちゃ駄目ですよね」

「知らねえよ。迷惑なら毎日かけられてるっての。今さらこんぐらいどうって事ねえ。俺が聞いてんのはお前の仕事だよ」

どうやらこの街に永住という事は決定事項らしい。

「は、い?」

「だから、この街に済むんだよ、贖罪と明日の為にな」

ちょっと恰好付けたのがいけなかった。

エミナから冷たい眼で見られる。

「とにかく、だ。お前風とか分かるんだろ?この風だと雨だな、とかさ」

「え、ええ。というか、僕この街に居ていいんですか?」

「それを前提に話は進めてんだよ。ちょっと待ってろ」

そう言うとニコは何処かに電話をかけ始めた。

「あー、俺っす。俺。いやあ、前の件はどうも。今度また飲みに行きましょうや。で、なんですけどね、今そっち従業員とか募集してます?」

「あの、アル、さん」

電話の邪魔にならないよう小さい声でアルに話しかけた。

「何?」

「アル、さんは怒ってないんすか。俺、あんな事しちゃったし」

「過去を暴露された時は、ぶっ殺してやろうと本気で思ったけど、別にもういっかな。謝ってる人殴るのも趣味じゃないし、何よりニコがああ言ったら絶対NOとは言わないからね」

「でも、俺……」

「そう暗くならないの。大体この街に生きてる奴らは君よりもっと酷い事してる奴ら居るし、それ考えたら君なんかまだまだひよっ子さ。だから、ね?もっと明るく行こうよ。ほら、ニコ電話終わったみたい」

「良かったね、傑君」

いきなり優しい口調でニコが話しかけてきた。

滅茶苦茶笑顔だ。

「何が、ですか……」

「君の職場が決まった。『気象観測研究所』だ。来れる時から来てくれ、だそうだ。良かったな」

アルはひそかに思った。『ああ、コイツ。気象関係の会社とパイプを作るつもりだ』と。

「それで、だね。傑君。君のこの街永住記念と職場決定記念に一杯驕れ」

『やっぱりそれも目当てか』とアルは続ける。

「良いですよ。迷惑かけましたし」

「ちょ、ちょっと待ってニコ!私の時何も祝ってくれなかったんじゃんか!」

「あー?じゃあ、兼姫永住記念、でいいだろ」

なにそれムカつく!!と怒号の連射があったのは言うまでも無い。

傑は、竜巻のあった方を見てみた。

綺麗な夕日が差し込んでいる。

姉さん、もう少し僕頑張ってみます。

汗が流れ落ちる様な優しい風が一吹き、傑の身体を通った。





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