[東京都・新宿区]機動戦士ガンダムや箱絵の原画展 | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

諸君、ご壮健かな。



新宿のホテル ヒルトン東京。


かつて訪日外国人が落下傘部隊のごとくジャパンに降り立っていた頃、ハローハムニダナマステーと異国言葉が飛び交っていた。



エントランスの飲食は大盛況だが…。


そこ活況を享受する、地下街。



ヒルトピアが今回の潜入座標。


もはやテナントが歯抜けなのが一目でわかってしまう、凄惨な戦場。ここで行われているのが。


髙荷義之原画展2022夏


機動戦士ガンダムをはじめ、様々なプラモデルの箱絵を描いた、第一人者の展覧会である。



さて、降りてみよう。


ホテルの集客が落ちた地下街…。



もはや音もしない。


この余りの放棄地ぶりに、本当に今回の会場「ヒルトピア アートスクエア」は幻ではないかと恐怖す?。果たして、そこで展覧会をやっているのか…。



もはや時空の歪みに迷い込んだような感覚。


真っ白な看板と、シャッターが虚ろに閉まるこの回廊。果たしてその奥に、存在するのか目的の地。名誉ある転進か?そう思った刹那…。



あったよ。


私のような偵察部隊を撹乱しようとしても、徒労に終わるのだよ。かっこたる信念のもと、確実に座標にリーチ…。

↑いいわけ止めろ



間違いない。


小さな小さな展覧会、早速潜入しよう。

(中はもちろん撮影禁止)


私の中で、最も有名な絵は。



機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

初回特典のパッケージ。


様々なアーチストが描いたパッケージと比べ、生々しいリアリティが印象強い。ガンダムのメカニックデザイナー大河原邦男先生のもはや現実を超えた重厚感もいいが、これもまた素晴らしい。


それには理由があった。



髙荷義之先生は、もともと第二次世界大戦プラモデルの箱絵を書いていた。


御歳90にも届かんとするその人生で、本格的に絵を生業としたのは現実兵器のプラモデルの箱絵。



この圧倒的な質感。


この経験を持って、機動戦士ガンダムや聖戦士ダンバインなどを描く。その質感はもちろん、敵味方両面から描くのは、富野由悠季の構築したガンダムの世界かもしれない。




しかし今井科学など今はなきプラモデルメーカーの箱絵を描いていた氏が、今もまだ現役。過去と未来とは繋がっているのだと再確認した。



さて。


帰途につこう…。



む?


ステッキ「チャップリン」


これまた今に繋がる店。

未来まで残るといいな!