諸君、ご壮健かな。
長瀞駅に着いた。
暑い…目の前が全てユラユラ揺れる陽炎のように見える。ところで梅雨!どこいった、ツーユー!恥を知れ!
我らが向かうのは受付。
なんの受付か?それは。
長瀞ライン下り。
何も知らない私は、この時はまだノンビリ川で舟遊びするくらいしか思っていなかった。
そんなわけないのにな!
川へ向かうバスの車窓からみる景色も、とんでもなくレトロ。
ガタンガタン、ゆられることしばし。
着いた。
何となく鋭利な感じ…。
この辺りで、少し感じた違和感。それは根拠のあるものではなく、あくまでもオールドタイプの勘でしかなかったのだが…。
正しかった!
ドンブラーダンブラー。
良い天気だな。アムロ君との死闘も、何もかも懐かしい。水も綺麗だ、アルテイシア。
お、鉄橋。
船頭「秩父鉄道が見えてきました」
おお、あれがさっき乗ってきた鉄道か。
ノスタルジア…。
と、ここから激変!
船頭「水かかります、ビニールあげてください」
む?
うは!
突然、すごい激流!怖い!助けてくれ、ララァ!導いてくれ!母となってくれえ!!!
バシャーン!
浸水!
恐るべき衝撃波。このオールレンジ攻撃に耐えねばならん!しかし、こんなものではない。第二撃は!
もうベッシャベシャ!
「キャー!」
む???けたたましい叫びに顔を上げると。
目の前のギャル、びしょ濡れ!
もう何というか、川から顔を出したくらいのびしょ濡れ具合。流石に可哀想かも。
そしてだんだん穏やかな流れに。そもそも瀞というのはそういう所のことを言うらしい。
さて、下船。
「もうー、上から下までびしょびしょ」
「大丈夫ー、すぐ乾くよー」
笑いに変えようとする女子2人に、そこにいたオッサンが、衝撃の一言。
「ねーさん、おしっこ漏らしたのー?」
…。
それはアウト!
降りて散策。
限りなく陽気なセーラームーン。
匂う。楽しいものがある予感がする。
つづく