諸君、ご壮健かな。
さて本州最北端の青森バンチ、ここに来たら行かねばならぬところがある。
そう。
おいらせ町の特大ガンダム像たち。
行く度に進化を遂げている密集体形の戦場だが、前回の激闘で未完成であったサザビーが気になる。
さて、私は降り立った。
白い悪魔の前に!
不遜にも私に銃口を向ける奴が配置してあるのが。
なぜか床屋。
ガンダム。
カット1500円(安い……)。
かつては人のよい翁が迎えてくれたものだが、最近はいつきても営業していない。モビルスーツ建造に専念しているのか。髪を切らないでモビルスーツの部品を切る男。
明日をも見ない漢の生きざまだ。
さて詳しい内容は前回のレポートと重複するので割愛するとして。
今回変わったこと。
それはもう、あいつ。
そう。サザビー。
作りかけの両腕が、アムロとの激闘で吹っ飛んでいるかのような状態であったが。さて、力強くパーフェクトな形で公開されているのか。
その前にオールドタイプの翁に再現ができるのか?歪んだマラサイのようになっていないであろうか……。
というか、かっこよすぎ。
この重厚感。私がかつて作った不器用丸出しの素組サザビーの何十倍もいい。……いやいいすぎた。何億倍。
これで私の任務は終わ……。
らない。
また新たな機体が、ロールアウトを待っていた!
(つづく)