諸君、ご壮健かな。
新宿の街を年末から彩っていた。
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火の鳥。
イルミネーションの一貫として高島屋の前に鎮座していた不死鳥も、まもなく撤去される。
手塚治虫はご存知、鉄腕アトムを産み出した巨匠。しかしやがてその作風は古くなり、売れなくなっていく。
次々と出てくる若手漫画家たち。手塚治虫は本気で負けまいと、嫉妬の炎を燃やし作品を書き続けた。
そして産まれたのがブッダやアドルフに告ぐなどの新境地。そう、自身が不死鳥となったのだ!
その全てが火の鳥のごとく、いつまでも生き続ける。きっと私が老いても、いつかこの世からいなくなっても。
そう。作品たちは、それを愛した読者を未来へと連れていってくれるのだ。