三人の悪魔くん展、楽しい。 | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~
諸君、ご壮健かな。


さて、調布の深大寺「鬼太郎茶屋」の二階。


「三人の悪魔くん展」


悪魔くん?よく分からない。無知な私。

とりあえず入ってみる。



ばあー。


水木しげる先生はオチャメ。巨匠になってからもそれは変わらない、優しい眼差し。

しかし彼は、同胞を目の前で亡くし。左手を連合軍の爆撃で失い。自他共に無惨な姿となった先生を救ってくれたのは、現地の民であった。その温かさに触れ、彼の心は変わったのかもしれない。

その彼が斜陽な紙芝居作家で失敗し、漫画家になって書いた、いわば戦後の哀しみを色濃く背負って誕生したのが。


「悪魔くん」なのだ。


御曹司の精神的病とも言われるほど頭脳明晰と言われた少年が、研究の結果呼び出した悪魔たち。



彼らは偉業の主であるが。悪かったり、優しかったり、人間が変化していたり。まさに戦争体験が影響し、鬼太郎への過渡期だな、と。生き物はどんな姿になっても、多様な人格は消えない。消えやしないのだ。


異端作の実写。


あまりの暗いテーマに、大人向けにリバイバルした作品。あえて論評は避けるが、万人に愛される水木しげる作品の根底を見た気がする。

そして、水木しげるが人気作家となったとき。誕生したのが。


鬼太郎VS悪魔くん。


地獄から悪魔を率いて、人間界と地獄を一緒にしようと攻めてきた悪魔くん。それを防ぐべく立ち上がったのは、なんと鬼太郎!服のがらも、同じく阪神タイガース!

やばい!これは気になる!結末はどうなるのだろう!



さて、鬼太郎といえば。


全国に散らばる妖怪たち。


どこかユーモラス。



夜中に現れ、そっと風呂の垢をなめてくれる「あかなめ」。いいやつじゃないか!


なんとも楽しい展示室。


ふーう。


いい天気だな、少し外を歩こうか。



人気ブログランキング←もうちょいつづく