諸君、ご壮健かな。
さて、調布の深大寺「鬼太郎茶屋」の二階。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170418/12/gundamtime/cb/00/j/o0540096013916713252.jpg?caw=800)
「三人の悪魔くん展」
悪魔くん?よく分からない。無知な私。
とりあえず入ってみる。
ばあー。
水木しげる先生はオチャメ。巨匠になってからもそれは変わらない、優しい眼差し。
しかし彼は、同胞を目の前で亡くし。左手を連合軍の爆撃で失い。自他共に無惨な姿となった先生を救ってくれたのは、現地の民であった。その温かさに触れ、彼の心は変わったのかもしれない。
その彼が斜陽な紙芝居作家で失敗し、漫画家になって書いた、いわば戦後の哀しみを色濃く背負って誕生したのが。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170418/12/gundamtime/89/53/j/o0960054013916713261.jpg?caw=800)
「悪魔くん」なのだ。
彼らは偉業の主であるが。悪かったり、優しかったり、人間が変化していたり。まさに戦争体験が影響し、鬼太郎への過渡期だな、と。生き物はどんな姿になっても、多様な人格は消えない。消えやしないのだ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170418/12/gundamtime/88/33/j/o0960054013916713274.jpg?caw=800)
異端作の実写。
そして、水木しげるが人気作家となったとき。誕生したのが。
なんとも楽しい展示室。
いい天気だな、少し外を歩こうか。