気になる!「それからの三国志」 | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~
諸君、ご壮健かな。


あるブックストアで見つけた。気になる。

果てしなく気になる!

それは。




これ。


これはなんの本か。そう。

諸葛孔明が没したあとの物語。

私がこよなく愛した。



横山光輝先生や。



光栄のゲーム。


これらの写実的な作品ですら、軽視されがちな時代のお話。


この作品の始まりは、諸葛孔明の没するシーン。ちまたでは、最後の英雄の死として物語が終わる場面だ。

蜀の諸葛孔明の意思をついだ姜維と、魏の司馬仲達を中心とした司馬氏のもとで戦う鍾会と鄧艾。この次世代を描く漫画は、実は意外なほど少ない。


辺境の名士の神童として育った姜維は、諸葛孔明の幻影を追い、すり減るような精進のを続ける。そして低い身分から研鑽をつみのしあがった鄧艾、名門の出で才能を認められた鍾会。

あまりにも違う三つの才能がぶつかる、そこにドラマが生まれないわけがあろうか。



曹操、劉備、孫権・・・、多くの才能が飛躍した時代が終わり、統一へと集約していく時期。最期に現れた彗星たちの煌めきは、切なさと虚しさが入り交じる宴のあとのような寂しさが残る。

古き戦いの時代は終わったのだ。