諸君、ご壮健かな。
さて、昨日。
全国を駆け巡ったニュースのニュース。
ザビ家がねつ造した国家、ジオン公国が。
彼らの全滅とともに敗北し。
その首謀者のシャア・アズナブルは。
見捨ててホイホイと逃げた日の新聞が急きょ、発売された。
これは手に入れねばならぬ!
配布(販売)されているのは。
全国の若者ウキウキ所(アニメイト)。
あのニュータイプ(中高生ヲタ)がはびこる拠点。
オールドタイプ(中年ヲタ)の私が踏み込めない別空間。
これもジオンの忘れ形見の私に与えられた試練か。
さあ、やってきた。
ここに。
踏み込めない。
ここに入るのは。
オサーンには勇気がいる。
道行く女性「見た目は歳食って、中身はおこちゃまね」
サラリーマン「まじかよ!萌え萌えキュンキュンとかやってんのかよ、このオサーン」
違う!
違うのだ!
いや違くない・・・やはり違う!
勝手に問答している私。
思い切って上下空間移動装置(エレベーター)に駆け込む。
扉が閉まった。
よかった。
そして数秒。
扉が開いた。
心なしか学生たちの目が冷たく見える。
くじけそうな心を奮い起こす!
シャア!「あの・・・・・・」
男店員「はい?」
くせえよジジイ、と言われる妄想が襲う。
シャア!「ガンダム新聞・・・・・・」
男店員「はい?ガンダム?」
シャア!「ガンダムの新聞、ありますか!」
男店員「はい?」
それしか言えねえのかよ!
男店員は店を闊歩する。
私がついていくと、不安そうな顔でこちらを振り返る。
私をジオンの残兵(変人)と思っているのか?
被害妄想の虜の私に。
責任者と思しき女性が近づいてくる.
(なんだ?やるのか?)
私も赤い水性と呼ばれた男。
いざとなったら唾をひっかけてやる!
女性はにっこりと笑った。
(な、なんだ?)
女兵士「売り切れました」
・・・・・・・。
ウリキレ?
ジオン残兵には渡せないということか・・・・・・(妄想充填120%)
しかし。
帰り道、あるところで運よく発見した。
なんなんだ!吉祥寺の警戒レベル5は!(妄想レベル弩級)
掛け値なしの新聞。
朝日新聞だから真実味がある。
あ、ない?
多少混乱してくる。
おもしろいな、これ。
ネタバレになるからあえて語るまい。
天気予報を見てみる。
うむ。
こうして。
私の一日戦争は終わったのだ。
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