シャア！は。
武蔵陵墓地にいた。
ここは、東京都八王子市にある皇室の墓地。
大正天皇・貞明皇后・昭和天皇・香淳皇后がここに眠っている。
都内でも有数のパワースポットだ。
砂利を踏みしめながら歩く。
風の音ひとつない静寂の空間。
思わず私は、襟を正す。
まだ、雪の残る道。
数百メートル歩いた頃だろうか。
シャア！は息を飲んだ。
そこには。
昭和天皇陵「武藏野陵」。
木々の並びも荘厳で。
私はゆっくりと頭をたれた。
昭和天皇の御心を思う。
あの繰り返してはいけない戦い。
そう。
太平洋戦争。
民のことを一番に考えながら。
戦争の旗頭にされてしまった陛下。
自らの意見は言えなかったのに。
終戦時、自らを処刑して民を助けてほしいと。
陛下が頭をさげたからこそ。
心酔する民は、連合国に降伏した。
映画「終戦のエンペラー」で意見が出たように。
もしも陛下が絞首刑になっていたら。
この国はどうなっていただろう。
連合国の占領政策に、国民が従ったであろうか。
武器を手から離しただろうか。
あの陵から陛下は見守っている。
ご自分の守ったこの国を。
そのことを思うと。
私はもう一度、頭をたれた。
※あくまでも個人的意見です。