異常なソフトボールの悪夢⑦ | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

※この記事は過去記事の再構成です



諸君、ご壮健かな。



(前回までのあらすじ)

シャア!は高校生。

ソフトボールは少子化の影響で9人以下でも出場可能になった。

シャア!は助っ人で出場を頼まれた、計3名。

試合は始まり、ほかの二人は投手と捕手。

相手チームは8人。

野手はファーストのシャア!だけ。

試合放棄は許されない。

以上、全て夢の話し。





それから、多くのドラマが生まれた。


一塁走者が盗塁で一気に三塁まで。

サード前へのバントがレフトフェンスまで。

牽制球がセンターオーバー。


シャア!は苦悩の中、決意した。

試合放棄に向けた絶望的な交渉を。


何故なら、キャプ君は絶対に諦めない!

涙を流しながら、熱意をもってそう語るから。


しかし、熱血漢の彼も、私の心の悲しみを汲み取ったのだろう。


キャプ君「わかったよ、シャア!」


お、ついに。


キャプ君「審判に申し出るよ」


そうか。

私たちは、よく戦った。


恥じることはない。



キャプ君の口が動く。



キャプ君「ピッチャー交代、シャア!」



ええええ?





(つづく)