[名言] シャア・アズナブル「ララァ、私を・・・」 | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

※この記事は過去記事の再構成です



シャアに恋して ~ガンダムマニア~
「ララァ、私を導いてくれ」

シャア・アズナブル ----- ジオン軍将校


アムロ・レイとの激闘を繰り広げる、シャア・アズナブル。好敵手の開花したニュータイプ能力に、焦りを感じていた。


そして、妹のセイラ・マスのるコア・ファイターに気を取られている間に、アムロにゲルググの腕をきられてしまう。


そのすきを見逃さんと、アムロが切りかかった時、間に入ったのがララァ・スン。ガンダムのビームサーベルに吹っ飛ぶ、ララァとその愛機・エルメス。


自分を守ろうとして、命を散らしたララァ。戦いのあと、その存在の大きさに気がつき、シャアはすがるようにそう呟き涙した。




シャア・アズナブル、彼は孤高の英雄。いつも冷静な彼が、初めて弱さを見せた瞬間であろう。


人はどんなに強い人間でも、何かにすがって生きている。それは当り前のことであり、それがなくても生きている人間は本当の困難にあったことのない人なのだ。


シャアは、父も母も早く失った。

妹も養わなくてはいけなかった。

だから彼は強く、強く、そしてどこまでも冷静でなくてはいけなかった。


事実、彼はいつも落ち着いて、無敵であった。



シャアに恋して ~ガンダムマニア~ しかし、その心はよりどころを求めていた。


幼いころ、母の愛情を受けることができなかった彼は、その愛を求めていた。


その包容してくれる愛を持つララァは、その愛を溢れんばかりに持つばかりに。


シャアを包容するように死んだ。



自分を守ってくれることを求め、ついに見つけたララァはシャアをかばって命を散らした。


瞬間に起こった目まぐるしい感情の早回しに、死しても守る存在を求め、シャアはつぶやいた。


それを誰が、弱虫となじれよう。


それほどまでに、シャアは渇望していた。




そこの少年。


父親だって弱いもの。泣いたり、母親にすがったりしているのを見て「キモい」とか言ってはいけない。


人の自立の瞬間は子供の時とは限らない。

いやむしろ、一生自立しない人がほとんどなのかもしれない。






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