(コラム)台湾と機動戦士ガンダム④ | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

諸君、ご壮健かな。



ここまで書いてきた台湾の歴史。

(読んでない人は 


台湾は清・日本・中華民国の統治下にあった。

そのそれぞれの時代の話は過去記事を参照してほしい。



さて、中華民国の所有になり。

苦難の歴史を歩むことになった台湾だが。


この後、さらなる複雑な状況に陥ることになる。



中華民国は現在の中華人民共和国との覇権争いに敗れ。

大陸では存在しない国になった。


しかし、敗れた蒋介石は台湾に移り中華民国を号した。

つまり台湾人から見ると、圧制者が敗残者となりやってきたのである。


この蒋介石は、虐殺を行った中華民国のリーダーである。

しかしあの虐殺は、当時の台湾の役人が勝手に行ったという。


さらに蒋介石は民主主義の政府を作っており、比較的穏やかな政治を行った。

その結果、見る見る経済的に発展していく。



戦争は悲劇しか生まない。

統治者が敗残者になり、次の統治者も敗残者になる。


この哀しい歴史は、「機動戦士ガンダム」に通ずるとシャア!は思う。



このような複雑な環境で暮らす台湾の人たち。

その心を思いながら、あの魯肉飯屋の老人の笑顔を思い出すと。


とても苦しく、そして温かい気持ちになるのだ。