事故米転売 青柳総本家でも餅粉に 8358個完売

 三笠フーズの汚染米転売問題で、名古屋の銘菓「ういろう」で有名な青柳総本家

(名古屋市守山区)は17日、昨年12月に仕入れた原料の餅粉が農薬で

汚染された米だったと明らかにした。


後藤敬社長が記者会見して説明し、「関係者やお客様に多大な迷惑をおかけした」と陳謝した。




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 後藤社長によると、汚染米(事故米)が混ざった原料で製造したのは、▽上生菓子678個

▽花びら餅515個 ▽御上菓子216本▽手作り栗むし羊羹2819本 ▽和生菓子あゆ

4130個--の5種類計8358個。上生菓子と花びら餅は年末年始用。

 農林水産省が三笠フーズの汚染米流通先として公表した「福田商事」(名古屋市)から16日、

「昨年12月4日に納入した餅粉40キロに事故米が混ざっていた」と連絡が入り、使用が分かった。

 菓子は昨年12月15日~今年6月20日、名古屋市を中心に百貨店や直売店などで販売され、

完売している。消費者から健康被害は報告されていないという。

 後藤社長は会見で「米を原料とする菓子の製造に31年間関わっているが、今回の報道で

初めて事故米という言葉を聞いた」としたうえで、「農水省が工業用米をフーズという名の付く

会社に卸していたことに驚きと憤りを感じる」と話した。