6・4内戦(90年動乱)回顧録―南端岩攻略戦
90年動乱も中盤に入り、『新町の春』作戦発動によって攻勢限界点まで伸びきったSSの補給線を分断した学防軍ですが、今度は学防軍側の補給線が伸びきり、SSのバックハンドブロウ作戦をマトモに受け、委員会センターと中央校舎を除く学園の一部を再占領されてしまい、戦いは膠着状態へと持ち越されます。
洋上に関してもそれは同様で、DDクルー作戦で制海権を奪還した筈の海洋冒険部もSSの潜水艦によって輸送船や民間船を撃沈され、通商破壊戦へと戦術が移行、従来とは違った戦術を余儀なくされました。
特に護送船団方式に慣れておらず、護送船団装備のない海洋冒険部の艦船にとって、SS潜水艦隊による群狼戦術は脅威であり、潜水艦隊の殲滅は急務となっていました。
そんな中、とあるきっかけでSSが密かに構築していたブンカー(潜水艦用泊碇港)が発見され、潜水艦寄港時に空爆で一気に殲滅してしまおうと試みてはいたものの、対空機関砲の弾幕とYak38フォージャーの迎撃に遭い攻撃は失敗、警務陸戦隊に攻略司令が下りました。
DDクルー作戦で、強襲揚陸作戦の犠牲の大きさを痛感していた警務陸戦隊は手を変え、正面突破による粉砕を行うのではなく、少人数による潜入工作と奇襲に戦術を変更、コーラルリーフ作戦と名づけられたこの作戦は6月24日に決行されました。
日没寸前に航空部、海洋冒険部の戦闘爆撃機がメクラ撃ちで空爆を敢行、その混乱に乗じて潜入工作隊員6名が南端岩の上陸に成功、夜半を待って消音SMGとサプレッサーピストルで切込みを敢行、ブンカー守備隊を殲滅させると共にブンカー停泊中のU-Ⅶ型潜水艦『しんぷう』『しきしま』の側面に爆薬を取り付けて撃沈、潜水艦の爆発は弾薬に誘爆し、ブンカーもろとも南端岩は跡形もなく四散。地図上から姿を消しました。
作戦的には成功だったのですが、本来鹵獲すべき潜水艦、航空機、弾薬に燃料など武器や資材なども全て破壊してしまうオーバーキルとなってしまい、警務陸戦隊の悪名が轟く原因となってしまったと言える作戦となりました。