ワルサーPPK(ウマレックス・ワルサーPPK)
全長 154(159)ミリ
重量 568(652)グラム
口径 38ACP
弾数 6(7)発
生産国 ドイツ第三帝国/ドイツ他
()内の数字はPPK/S型の公称値
1920年代に、当時新鋭企業だったワルサー社が様々な研究の末に警察用拳銃として開発した物がワルサーPP(Polizei Pistole:警官拳銃)。これが警察以外にも銃不足にあえぐ欧州各国の軍が注目し士官用の携帯用拳銃として人気が出たため、さらに携帯に向く様に小型化をはかった物がワルサーPPK(Polizei Pistole Kurzschlus:警官短拳銃)である。
携帯性と性能に優れたPPとPPKは多数生産され欧州各国の軍/警察で使用されたが、第二次大戦中の戦時急造で粗悪品が大量に出回った事と、ドイツのゲシュタポが好んで使用したため評判が芳しくなかった。そのイメージを一変させたのが映画『007』シリーズであり、主人公ジェームズ ボンドが持つPPKは、スマートなスパイのスタイルに見事なまでに合致しPPKはジェームズ ボンドの代名詞と云われるほど有名になった(ただし最近はPPKからP99に乗り換えたようだが)。
戦後、第三帝国が消滅しても、ワルサー社は軍需産業解体を経て銃器メーカーとして再生、以後も警察/護身用としての小型自動けん銃を発売、後にSIG社がP230で殴り込みをかけるまで小型セルフローダーはほぼワルサーの独占市場であったことからも、本銃の優秀さがお分かりいただけるだろう。
またPPKをアメリカに輸出する際、アメリカでは小型すぎる拳銃だと法律に触れてしまうため、あえて大型のPPフレームにPPKのシステムを組み込んでPPK/Sの名前で販売した。これが却ってアメリカ人の手のサイズに合い、007との相乗効果も相まってヒットした。
現在は、ウマレックス社と統合合併し、ワルサー・ウマレックスが正式名称だが銃の刻印自体はワルサーのままである。
