この記事は以下の4記事構成となっています。
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マイニングをやってみました その4(実行ファイルの取得) ←今回の記事
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前回まででGeForce GTX 3060でマイニング制限に掛かることのないドライバーの調達とインストールを行い、あとはマイニングのプログラムを実行すればマイニングを行える環境となりました。
さて、次はマイニングプログラムの調達です。
マイニングにはnsfminerというプログラムを使用します。
これはGitHubにて公開されています。
↓のリンクに、コンパイルされたバイナリーがあります。
この記事では2021/07/20現在最新の1.3.14を使うことにします。
Windowsで使用する場合、
nsfminer_1.3.14-windows_10-cuda_11.3-opencl.zip
nsfminer_1.3.14-windows_10-cuda_11.3.zip
nsfminer_1.3.14-windows_10-opencl.zip
のどれかを使用します。
名前からすると「nsfminer_1.3.14-windows_10-cuda_11.3-opencl.zip」が、CUDAもOpenCLも両方対応している感じなので、それを使用しておけば大体使えるのではないかと思います。
CUDAだけ使いたい場合は「nsfminer_1.3.14-windows_10-cuda_11.3.zip」、逆にOpenCLだけを使いたいのであれば「nsfminer_1.3.14-windows_10-opencl.zip」を使用すれば良いでしょう。
ここで気をつけなければいけないのは、なぜかnsfminerはセキュリティ系のソフトに目の敵にされているらしく、ダウンロードしようとするとウィルス扱いされてダウンロード出来ないか、削除されてしまいます。うちで使っているESETとかもウィルス扱いしてきます。
内容を見てみるとマイニングするツールは一括りに問題ありとしてウィルス扱いしているようです。
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2021/07/20 10:25:13;ドキュメント保護;ファイル;https://github-releases.githubusercontent.com/330812144/ed867000-c941-11eb-9b0d-1025ff813f6c?X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256&X-Amz-Credential=AKIAIWNJYAX4CSVEH53A%2F20210720%2Fus-east-1%2Fs3%2Faws4_request&X-Amz-Date=20210720T012314Z&X-Amz-Expires=300&X-Amz-S;Win64/CoinMiner.IZ 望ましくない可能性があるアプリケーションの変種;駆除できません;DB92211E8150CD525AE56E33CF903B7EA5ABB4B6;
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可能性だけで削除するのは辞めて欲しいですねほんと。
うちではダウンロードする間はセキュリティソフトを無効にし、ダウンロードしたファイルを保存しておくフォルダはチェックから除外する設定を行いました。
このあたりはセキュリティソフトによってやり方が違うので書いていると結構長くなりそうなのでぐぐって調べてください・・・。
また、Chromeでダウンロードしようとした場合は問答無用でChrome自身で削除したりすることがあります。この場合、EdgeとかIEとかで一度ダウンロードしてみてください。
ダウンロードが出来たら後は実行するだけです。
前の記事までで自分用のウォレットのアドレスを取得されていると思います。
コマンドプロンプトを起動します。
コマンドプロンプトはWindowsのスタートメニューのボタンの横にある虫眼鏡のアイコンをクリックし、入力欄にcmdと打ち込むと上に検索結果として「コマンドプロンプト」が表示されますのでそれを「右クリック」→「管理者として実行」を選択すれば黒い画面がでます。それがコマンドプロンプトです。
その画面でおもむろに以下のように打ち込んでEnterキーを押します。
nsfminer.exe --retry-max 0 --retry-delay 3 -P stratum1+ssl://[自分のETH用のウォレットアドレス]@asia1.ethermine.org:5555
ethermineの記述説明だと、「 --retry-max 0 --retry-delay 3」辺りの記述がありません。
しかしこの記述をしておかないとネットワークが瞬間的に切断された場合など、あっさりとプログラムが終了してしまうのです。
やり始めた当初1日~2日に1回程度の頻度でプログラムが不意に終了してしまうことがあって頭を悩ませていたのですが、海外のフォーラムとかを見ていると上記の記述を足すといいよみたいなことが書かれていたので足したところ、それ以降は落ちる事が無くなりました。
結局足した記述が何なのかというと、「--retry-max 0」というのは、ネットワークに接続出来なくなった場合に、再度接続するようリトライ(やりなおし)する回数の上限をなしにするもので、「--retry-delay 3」は、再接続をためすまでにあける待機時間(秒数)の指定になります。
追加した記述は不意にネットワークが切断されてしまった場合に何度も接続をし直そうとするように指定する設定ということになります。
さて、これでマイニングがスタートされます。
少し待つと
09:16:27 miner Job: f1818a3b blk: 12860199 asia1.ethermine.org:5555
09:16:27 miner 121:25 A8628:R1 85.71 Mh - cu0 85.71
09:16:29 miner Job: 4f235e42 blk: 12860200 asia1.ethermine.org:5555
09:16:29 miner Job: 8c7a4ff1 blk: 12860200 asia1.ethermine.org:5555
09:16:29 miner Job: d668f129 blk: 12860200 asia1.ethermine.org:5555
09:16:29 miner Job: ee5619b4 blk: 12860200 asia1.ethermine.org:5555
09:16:29 miner Job: bcbd01f1 blk: 12860201 asia1.ethermine.org:5555
09:16:29 miner Job: deaf9529 blk: 12860201 asia1.ethermine.org:5555
09:16:29 miner Job: 0965aeb3 blk: 12860201 asia1.ethermine.org:5555
09:16:30 cu-0 Job: d668f129 Solution: 0x230c51d06a0098b0
09:16:30 miner Solution difficulty: 5.49 Gh
09:16:30 miner **Accepted 50 ms. asia1.ethermine.org:5555
09:16:30 miner Job: c46a3bf0 blk: 12860201 asia1.ethermine.org:5555
こんな感じでJobとかハッシュレートとか、Acceptedみたいなメッセージが流れていくようになると思います。
この状態で1~2時間置いておき、ethermineの自分のページを見にいってみます。
自分のページのアドレスは、
https://ethermine.org/miners/[ETH用ウォレットアドレスの先頭の0xを削った文字列]/dashboard
になります。たとえば自分のETHウォレットアドレスが、0x0abcdef0123456789abcdef0123456789abcdef0 だったとすると、自分のethermineのページは、
https://ethermine.org/miners/0abcdef0123456789abcdef0123456789abcdef0/dashboard
になります。このページで現在のハッシュレートやどれくらいの通貨がマイニングできているかが集計されて表示されるので随時確認することになります。マイニングされた通貨は0.01に満たない場合は1か月に1回、自分のウォレットに送金されるような設定になっています。
もっと大きな単位でたまる場合、随時送金できるようになったりします。
他の有料のプールを使う場合、送金時に手数料が取られたりしますが、システムで決まったタイミング以外で送金する場合を除いてethermineの場合は手数料が掛かりません。また、マイニングプログラムのnsfminerの方でも手数料は取られませんので基本放置していれば勝手にウォレットに送金されていくことになります。
他のマイニングプログラムと違ってWindows版のnsfminerはハッシュレートやstale rateが高くなるという問題が報告されていますが、フリーで使わせて貰っているので余り贅沢は言えないでしょう。
うちではethermineとnsfminer.exeを使用し、現在のETHのレートで、GeForce RTX3060x1、RTX3070x1、RTX3080x1を稼働させて電気代をさっ引いて月に3万円前後の利益が出ています。
RTX3060で大体40MH/s程度、3070で約60MH/s、3080で約80MH/sくらいの演算スピードです。3060単体で行い、クロックと電力調整をした場合、大体100~120Wくらいの消費電力で月5000~6000円(電気代を引いてない金額)位になるのではないかと思います。
ただこれはETHのレートによるので稼ぎ出す時価が電気代を下回ったときに割に合わないという事になりますし、掘った仮想通貨をそのまま寝かしておいて上がるのを待つという楽しみもあると思います。
個人の責任と考え方でその辺りは決めて下さい。
あと、マイニングはビデオカードの設定等チューニングしないとハッシュレートが下がり、電気代が上がるという悲しいことになりますので行うのが通常です。その辺りはまた別記事で書けたら書かせて頂きます。
調べれば色々出て来ますのですぐやりたい方は調べて見てください(^^;
ではでは、今回はこのへんで。