いつからか、「怒る」という行動ができなくなっている。
今の俺からはあまり考えられんかもしれないが、かつて(10代)、些細な事でも怒り、歯向かい、感情を抑えられない性格だった。その頃から怒りの感情は嫌いだったけど、どうにも抑制できないのである。コーラが噴き出すように感情が出るわ出るわ、そのあとで罪悪感というか、喪失感に似た陰鬱に苛まれるわけだ。
それが何だろう、今になって。怒ることを忘れてしまった。
感情をありのままに発揮出来る人ってのは、羨ましいとは思わないけど、便利だなあと思う。
俺がありのままに感情を吐き出したら、全部壊してしまうなきっと。
それが怖いので怒らなくなったのかもしれない。こういうのを事なかれ主義とも言うんだろう。