舞台は多分アメリカ。ホワイトハウスみたいな立派な建物。建物の前には広い芝生の庭園がある。

庭園を囲んで人だかり。庭園の真ん中には一人の座り込んだ男。

その時私は建物2階のバルコニーで庭園の様子を眺めている。


「パアン!」

という音がし、庭園にいた男がドサリと倒れ込む。

「オオオッ」

というどよめき。


私は驚いて庭園を見、それから隣を見ると、12歳くらいの青い瞳の少女が硝煙の残るピストルを持ち、こちらを見て微笑んでいる。

「彼女が死刑執行人に選ばれたのよ」

と背後から少女の母親と思われる女性が少し誇らしげに言う。

(女性はメリル・ストリープっぽい感じ。多分こないだプラダを着た悪魔を見たせい)


ああそうなんですか、と私はなぜか納得し、その後、母子と共に2人の住む家に行く。

(家はなぜか母方の祖母の実家風になっており和洋折衷)

2階に上がってくつろいでいると、少女は静かに、

「ウフフ、人を殺すのって楽しいわね。もう一発撃っていい?」

と言って突然天井に向かって一発ズドン!


腰を抜かす私。恐怖が襲う!!

こ、殺される!!!


パーン!パーン!と少女はそこかしこに銃弾を撃ち込んでいく。

恐怖におののきながらも、私は(彼女は今3発撃ったから薬室にはあと3発しかないはず…)とか考えながら階段を駆け降りる(ただし弾数の計算を間違っている)。


するとパーン!と音がし、私の耳元をすり抜け壁に銃弾がめり込み、壁が陥没!!

し、死ぬ、本気で死ぬわ…私はパニックの極み。


足もとをふらふらさせながらなんとか外へ逃げ出す。

すると外は何故か私の実家(佐賀県です)の、家の前の舗道になっている。


隣の家の駐車場に飛び込み、ワゴン車の陰に隠れ息を潜める。

すると再び、パーン!という乾いた音が!


もはやこれまで、南無三!

と覚悟を決めると、次の瞬間、舗道にいた少女がバッタリと前のめりに倒れた。


「危なかったわ~」

と言いながら、メリル・ストリープがこちらにやって来る。

「もう少女は死んだから大丈夫よ云々」

というような事をメリルは言う。

死んだんだ…よかった…と私は胸をなでおろす。


そして最後に再び舞台は移り地下鉄の駅へ。(ここはなぜかニューヨークのメトロっぽい感じ)

「ありがとうございました」

とメリルに礼を言い、握手を交わす。

「じゃ、行くわね」

と言ってメリルは地下鉄に乗り込む。

さようなら、と見送る私。

地下鉄はゆっくり動きだす。

微笑みながら開いているドア(なぜか開いている)からこちらを見ているメリル。

そして微笑みながら、彼女はおもむろにコートの懐から拳銃を取り出し、銃口をゆっくりとこちらに向け…


パーン!



という音がしたところで私は目が覚めました…。

悪夢にも程がありますよね、ね…。

自分の夢の中限定の無駄なストーリーテラーっぷりに妙に感心してしまったよ。

人って、どれくらいリアリティのある夢を見ているんだろうか?

そして、この夢は何を意味しているのか?夢診断お待ちしております…。