- ぼくは落ち着きがない/長嶋有
- ¥1,575
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私の愛読している、元ヨーロッパ企画・松田暢子さんのブログで、松田さんが絶賛されていたので、ちょっと興味を持った本。
松田さん、ヨーロッパ企画を退団されたそうで。
すごく綺麗な人だけど、ヨーロッパの劇の雰囲気にしっくりなじんでる俳優さんだったので(キレイだと雰囲気合わないって意味じゃないすよ)、すごく残念ですが。
書く方に専念されるんですかねえ?
- 日本近代文学の名作 (新潮文庫 よ 20-3)/吉本 隆明
- ¥420
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吉本隆明大先生の本ですが、口述筆記なので比較的読みやすい。
大先生が、近代文学のメジャー作品の鑑賞・考察をかみくだいて説明してくれるので、私にも理解できるかと思い、手に取ってみた。
そして結論。確かに分析内容は結構よくわかる。でも結局その作品を読んでいないとオモロクない。
- こころの王国―菊池寛と文藝春秋の誕生 (文春文庫 い 17-15)/猪瀬 直樹
- ¥620
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猪瀬直樹の文芸評論(というか作家評論?)がかなり好き。
「ピカレスク」も「ペルソナ」も「マガジン青春譜」も夢中で読んだ。
きちんと調べてあって、基本は史実に忠実なんだけど、程よく脚色した書き口なので、小説を読むようにグイグイ次のページに進める。
この「こころの王国」は、菊池寛について書かれている。
けど、今までと違って、「わたし」を主体にした三人称としての菊池寛を、小説風に描いているので、ちょっと毛色の違う内容みたいです。
- おそすぎますか? (ポプラ文庫 た 1-2 Tanabe Seiko Collection)/田辺 聖子
- ¥567
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田辺聖子の短編はハズレがないので、即決で購入。
仕事を持っている関西の女性が、恋愛と仕事の狭間で揺れるという、別に目新しい設定があるわけでもない、いつもの短編。いつもの田辺節。
いつも通りなのに、なぜいつも面白く読めるんでしょうねえ。
そしてふと、田辺聖子がいつも描いてきた女性の年齢層に、自分が十分に達していることに気付く。
関係ないけど、ポプラ文庫の装丁ってすごく可愛いっすね。
- おとこ友達との会話 (新潮文庫)/白洲 正子
- ¥500
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タイトル買い。フッ
白洲正子さんが、仲畑貴志さんやら河合隼雄さんやら多田富雄さんやらと対談している。
「おとこ友達との会話」というタイトルにはなっているが、大体その対談相手の専門分野について、男性が語ることに白洲正子さんが教えを請うてさらに話を広げる、という形になっている。
買ってから気付いたんだけど、赤瀬川原平さんと尾辻克彦さん、同一人物なのに二人名義で対談している(笑)
あ、そういえば、私のハンドルネームとでもいうのか?「トマソン」というのは、赤瀬川原平さんらのグループがその昔提唱した芸術上の概念のことで、元は「無用の長物」を意味する言葉なんですよ(wikipediaによると、元巨人の助っ人外国人ゲーリー・トマソンに由来するとのこと。役に立たなかったらしい)。
語呂がいいので好きな言葉なのです。別にセサミストリートのキャラとかじゃないよ。
- 容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)/東野 圭吾
- ¥660
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秋の読書週間に向けて、たくさん本を買ったけど、とりあえず今読んでるのはコレ。
「流星の絆」開始に向けて、東野圭吾な気分をアゲアゲ↑↑している。
ああ、ドラマが楽しみだっ。
- 本棚 2 (2)
- ¥1,785
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薄い割に高い本なんだけど、やっぱり面白いので買ってしまう。
山崎ナオコーラさんの本棚の中身が自分とそっくりで驚いた。
ところで、こうして何人もの作家さんの本棚を見ていると、「作家が好きな作家」というものが存在しますね。
純文学作家なら、圧倒的に夢野久作を読む人が多い。
ミステリ作家なら江戸川乱歩やアガサ・クリスティを小学生時代に読んだという人がほとんどなのと、なぜか山田風太郎好きも多い。
あと、全体的にカート・ヴォネガットが人気みたいですね。