- 私の男/桜庭 一樹
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前から気になる存在ではあったものの、いつの間にやら直木賞を取っちゃって有名になっちゃったもんで、「売れたんなら、フン、いいよもう」と天邪鬼心で今まで読まなかったのですが、ようやく先日人に借りて無事読了。
賛否両論あるようですが、私は面白かったですとても。
あ、別にそれは私の好きな近親相姦モノだったからというんじゃなくてね。
でもさあ、主人公は最後(であり話の冒頭)は父ちゃんと離れたくて仕方なくて、適当な結婚しちゃうんだよね?で、9歳で出会った時(であり話の最後)には、「一生この人から離れられないだろう」て主人公は思うんだよね?
じゃあ、大人になってから、なんでそんなに愛し合った人から離れようと思うに至ったのかという点が、ブッちぎれちゃってるように感じたんですよ。
だから、ミステリーの構成としては時間を遡る形を取って成立したんだろうけど、心情の変遷を忠実に描くためには、果たしてこの(時間を遡る)形を使う必要があったのかな?とは思いました。
あ、なんか今日は真面目に本の感想を書いた気がする!
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¥420
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篠有紀子さんの新刊( ´艸`)ウレシイ。
「ムエンド・クゥサイ神」とかを普通に使っちゃう、なんかヘンな雰囲気が真骨頂ですねえ。
篠有紀子さんは、「この漫画を描くにあたり、あたしはこれを伝えたいんです!」というメッセージ性を感じさせないのが良い。
あと「一応少女漫画だから、しょうがねえ、一応色恋沙汰も入れておくかぁ」程度の、ものすごく仕方ない感じの恋愛描写が脱力できて素敵です。
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¥1,155
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「熱い風起こそうぜ!」…株式会社コーナス出版は、どこにでもありそうな会社。そこには、やっぱり個性的な社長がいて、空気を読まない熱血上司がいて、サボることが上手な上司がいて、食いしん坊のOLがいて、なりたくてなったわけじゃないキャリアウーマンが働いています。そんな面々が集まって、今日も会社は元気です。読めば明日の仕事が楽しくなる、ちょっと不思議な4コマ漫画!
↑ ↑ ↑
という帯の文句につられて、高いコミックスを買ってしまいました。
他人事とは思えなかったのさ。前職とあまりにもかぶっていたからね…。
いろんな意味で面白かったので、今度シカムネさんあたりに無理矢理読ませます。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:これから読む本*☆*:;;;:*☆*:;;;:
- 江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)/江戸川 乱歩
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実は今まで一度も江戸川乱歩を読んだことがない。
ていうか推理ミステリーを殆ど読んだことがない。
この間「本棚」を読んで、江戸川乱歩人気に驚いたので、少し読んでみようかという心で。(ホント我ながら影響されやすい…)
「人間椅子」や「D坂の殺人事件」なんかが良い感じに収録されていたのでまずは傑作選からね。
- 竹宮恵子のマンガ教室/竹宮 恵子
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少女漫画界の重鎮、竹宮恵子先生が、ウン十年の漫画家生活を経て得た漫画の描く技術、読む技術を余すことなく伝えた一冊!であるらしい。
昔、小学生時代にも「少女漫画入門本」を読んだことがあって、その中にあった、「このシーンを描いてみよう」という参考シーンが、「風と木の詩」であったのよ確か。
子供心に「なんという冷ややかな空気感あふれるモノローグでせう…!」と圧倒されたのを覚えている。
竹宮恵子センセイはすごいですよ。
昔の少女漫画家さんが今の少女漫画家を凌駕してるのって、恐らく文章力という点なんじゃないかなあ?
モノローグの表現力、説得力を持ってこっちにグイグイ来させる力が歴然と違う気がする。
あとは、思想性とか、哲学性とか?
そこまで来ると私の頭では説明できないけど。
なので、一世を風靡した「花の24年組」あたりの漫画家センセイ達が、もし1980年より後とかに生まれていたら、果たして(少女漫画)というカテゴリーに身を置いて漫画を描いたんでしょうかね?結構最初から青年誌とかにいっちゃったんじゃないか、などと考えてしまうのですが。
ん~、いや~、でもなあ、やっぱり少女誌で描いたのかな?
少女漫画という白っぽい画面上であれだけの世界観を表現するから魅了したんだろうしなあ。
そのへんはよくわかんない…。