学習塾の経営で不思議に思うことが
「宣伝広告」に対する考えや思い込みです。
学習塾で働く人は、来塾していただいた保護者・生徒に対して、技術やサービスを提供することが仕事なので、目の前の作業に没頭してしまうあまり、作業員となる傾向があります。
これは職業とすれば当然のことと言えます。
しかし、よく考えてみると、地域に根付いていく商売であり、ひとつの経営とするなら、話が違ってくることがあります。
例えば、塾長、あなたの学習塾を一つの会社と考えてみて下さい。この場合、どのようなことが起こるでしょうか???
学習塾は指導技術・授業というサービスを提供する会社だとすると、消費者に買っていただく商品は「あなたの指導技術」ということになります。
製造業者は、ものを作ることが仕事なので、消費者への販売は販売業者(小売店)が行います。販売業者(小売店)はものを売ることが仕事なので、商品を作ることは製造業者に任せます。そうですよね。
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・製造業者 → ものを作る。
・販売業者 → ものを売る。
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しかし、学習塾という業種は製造会社であり、販売会社でもあるので、商品を作ること(指導技術を向上させること)ばかりに特化してしまうと、販売することに意識が向かなくなり「営業もいない、宣伝もしない、広告もしない」、いい商品を持っているけれど、誰にも知られていないので一向に知られることもなく、売ることができない状態になり売上は上がらないという結果になります。
・学習塾 → サービスを作って、そのサービスを売る。
(でもやっていることは、サービスを向上させるだけで、売りにはいかない。)
これでは指導技術も宝の持ち腐れになってしまいます。
こうならないために[宣伝広告]という売るための活動が必要になるのです。
★広告=チラシ広告のイメージが強い!?
学習塾が宣伝広告の活動をするときに真っ先に思い浮かぶことは「新聞の折込みチラシ」や「ポスティングチラシ」などの紙媒体と呼ばれるものです。
近年、パソコンやインターネットの普及から、若者を中心に情報収集の方法が本や雑誌、新聞などからインターネットへと移行し、各種紙媒体への広告の反応が大きく落ちてしまっていることがあります。
これにより、新規さんの獲得のためにチラシや雑誌広告を出しても、思っているような来塾がないことが分かっているから、広告に対してお金を使うことは無駄だと思う経営者が増えてしまいました。
広告を出しても広告費を下回る来塾数しか来なければ、出しても赤字、出しても赤字と考えるようになり、新規さんの集客に行き詰ってしまうことになります。
1回の来塾で広告費を回収しようと考えるのではなく、リピーターになってもらってから、投じた広告費を回収するという意識にしていくと、広告に対する考え方も大きく変わっていきます。
このことは、記事「塾生生涯価値」で詳しく解説していますので、今一度、確認してみて下さい。
「塾生生涯価値」こちらから↓
http://ameblo.jp/gumisachi/entry-11796685758.html
http://ameblo.jp/gumisachi/entry-11809829052.html
●まとめ
学習塾といえど一つの会社として見る意識を持とう!
サービスを作るだけでなく、売ることを忘れないで。