小説 小はん殺し結城純一郎の演説 (7) | 高原山

小説 小はん殺し結城純一郎の演説 (7)

 将軍である飯田勲隊長はさらに防衛軍事方針を伝えた。

「地下にもぐった合衆国統一党に不気味な動きがある。有力な情報によると、やつらは在
日米軍と結託し、九段会館にテロ攻撃を仕掛けてくるらしい。その内容は米国大統領府が
ニューヨーク国際貿易センターのツインタワーを遠隔操作による無人飛行機で激突させ、
それと同時にビル内に仕掛けた高熱爆弾を爆発させツインタワーを崩壊した戦術。油断す
るな。帝都東京の制空権は安保条約が破棄されたが今だ在日米軍にある。自衛隊がわれわ
れの軍であるなら、上空の防衛は貫徹できるのであるが、自衛隊を米軍の下請け機関から
日本独立軍への再編止揚は途上にあるところだ。九段会館、武道館の防衛は何よりも上空
に注意しろ。向かってくる飛行機を発見したら、すぐさま党幹部と代議員を外に非難させ
ろ。米軍は、わが党軍戦士による在日米軍基地破壊炎上同時多発ゲリラ攻撃の復讐戦を必
ず行うはずだ。アングロ・サクソンを甘くみるとわれわれは撃破されてしまう。かと言っ
て再び米国の植民地に戻ることはできない。国家生活党が壊滅されても日本独立はなしと
げるしかない。大会が成功するのか、それとも失敗するのか、日本独立を宣言する国家生
活党大会を全世界が注目している。国家生活党大会が成功すれば、それに勇気付けられア
メリカ合衆国内の国家生活主義者が、米国大統領府自らが911テロを策動した究極の大
陰謀を暴露する。アメリカ合衆国内部からの告発が勃発すれは、ヨーロッパの国家生活主
義者が911テロとは国際金融動物とアメリカ合衆国影の政府と米国大統領府によるプロ
グラム起動であったことを情報戦として暴露していくだろう。国家生活党大会が失敗すれ
ば911テロの真相追究はアンダーグランドに閉じこめられてしまう。国際金融動物は国
家を破壊し、グローバル金融資本主義によるワン・ワールドたる単一世界政府をつくろう
としている。やつらにとって国家とは生活の母体ではなく、為替相場の投機対象でしかな
い。全世界でナショナルなオリジナリティある国家生活主義者が胎動することをやつらは
マスゴミを使って阻止している。やつらは国家と庶民の自立的な生活基盤を破壊しながら
世界金融市場の奴隷へと国家を落とし込めてきた。ゆえに国際金融動物は合衆国統一党総
裁の竹中平蔵を全面的に支援している。わが防衛隊は竹中平蔵による国家生活党大会への
テロ攻撃を断固として粉砕する。合言葉は、やられる前にやりかえせだ。地下にもぐった
竹中平蔵を、現在、国家生活党の秘密軍司部門が必死になって探索している。防衛隊の諸
君は武装的身体を全面的に発動し、最後まで大会防衛に従事してほしい。戦争の基本は何
度も言うが防備である。敵の攻撃を失敗させる武装的構えを思想として内固めてほしい。
以上」

 飯田勲隊長から防衛軍司方針を聞くと黒い衣装の防衛隊キャップたちは、控え室からそ
れぞれの部署へと戻っていった。副隊長の世耕弘成参謀は兵站部に武器の準備を携帯電話
の暗号メールで送信すると、武道館で待機している臣民軍兵士に指示を伝達すべく、すぐ
さまオートバイで武道館へと走っていった。携帯電話は皇居前の警視庁高層ビルにある電
波盗聴システムによってスキャンされている可能性があった。臣民軍には口頭で伝達する
のが安全だった。