【共謀罪】 やはり仕組まれていた911
田中宇の国際ニュース解説 2006年5月16日 http://tanakanews.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━
★やはり仕組まれていた911(1)
━━━━━━━━━━━━━━━━━
2001年9月11日にニューヨークとワシントンで起きた同時多発テロ事
件(911事件)の中心的な犯人は誰かと言えば、一般的に期待される答えは
「オサマ・ビンラディン」だ。日本の新聞報道的に書くなら「ビンラディン容
疑者」である。アメリカ連邦政府の捜査機関であるFBIは、ビンラディンを
911事件の主犯とみなし、行方を追っているはずである。
ところが、FBIのウェブサイトを見ると、奇妙なことに気づく。FBIの
サイトには「最も重要な10人の指名手配犯人」(Ten Most Wanted Fugitive)
というコーナーがあり、ビンラディンも10人の中に入っている。1957年
にサウジアラビアで生まれ、テロ組織「アルカイダ」の指導者をしていると紹
介され「逮捕につながる重要情報を提供してくれた人には、アメリカ国務省か
ら最高2500万ドルの賞金を出す。アメリカの航空パイロット協会と航空輸
送協会の基金からも200万ドルの賞金が出る」などと書いてある。
http://www.fbi.gov/wanted/topten/fugitives/laden.htm
奇妙なのは、ビンラディンにかけられている容疑の欄である。「1998年
8月7日に、ケニアとタンザニアのアメリカ大使館が爆破され、200人以上
が死んだ事件に関与したため、指名手配されている」と書いてある。このペー
ジの最終更新日は2001年11月と書いてあるので、911事件後に更新さ
れているのだが、FBIが主張する容疑には「世界貿易センタービル」とか
「2001年9月11日」といった文字は、全く出てこない。
容疑の欄は最後に「その他、世界各地のテロ事件への関与が疑われている」
ともつけ加えられているので、この「その他」の中に911事件も入っている
と考えられないこともないが、98年のケニア・タンザニア米大使館爆破事件
に比べると、ビンラディンが関与した疑いがかなり薄いという意味にとれる。
http://tvnewslies.org/blog/?p=364
ケニア・タンザニア米大使館爆破事件についての記事
http://tanakanews.com/980814bomb.htm
▼どのテロもアルカイダの仕業と証明できない
2004年ぐらいまでの時期には、この手の指摘がなされても、多くの人々
は「FBIがビンラディンを911の犯人ではないと考えているはずがない」
「FBIは、何か捜査上の都合で、このように書いているのだろう」などと勝
手に納得し、この手の問題にこだわる人々は変人扱いされて終わっていた。と
ころが最近は、事情が変わってきている。
911のテロでは、旅客機をハイジャックして世界貿易センタービルなどに
突っ込ませた実行犯とされる19人は死んだが、実行犯以外の協力者が、アメ
リカや欧州などに多数いたと考えられている。これらの実行犯以外の容疑者を
裁く刑事裁判が、アメリカとドイツ、スペインで行われ、いずれも1審の判決
がすでに出ている。
いずれの裁判でも、被告がアルカイダと関係ある人物だったことは自白から
立証されても、被告たちが911事件の計画に関与したことは立証されなかっ
た。各国の検察は、911の犯人がアルカイダだということを証明できないま
ま、裁判は終わりの段階になっている。
911後、2004年3月にスペインのマドリードで起きた列車爆破テロ事
件と、2005年7月にロンドンの地下鉄とバスで起きた爆破テロ事件も、事
件後すぐに、アルカイダの仕業であると発表されたが、その後、実はアルカイ
ダの関与は認められなかったという結論に落ち着いている。
http://xymphora.blogspot.com/2006/04/is-al-qaeda-hoax.html
911とそれ以降の事件で、アルカイダの関与が立証されているテロ事件が
一つもないということは、ビンラディンの容疑を1998年の大使館爆破事件
に限定しているFBIのサイトの記述は正しいということになる。とはいえ
98年の大使館爆破事件も、アルカイダの関与がすでに立証されているわけで
はなく、アルカイダという組織の実体そのものについての疑問も、深まるばか
りである。
http://tanakanews.com/f0818terror.htm
▼「法治体制を維持したければ無理でも有罪にせよ」
911事件を起こした「犯人」を裁いたアメリカ、スペイン、ドイツの裁判
のうち、最も劇的な展開になったのは、スペインの裁判である。
米当局が911直後にマスコミに語ったところによると、911の少し前、
主格の実行犯とされているモハマド・アッタ(ドイツのハンブルグに住んでい
たエジプト人)がスペインに行き、アルカイダのメンバーと会ってテロ実行の
ための作戦会議を開いた。この会議を設定したのはシリア生まれのスペイン人
ビジネスマン、イマド・ヤルカス(Imad Yarkas)であるとされ、スペイン当
局は911後、ヤルカスとその関係者数十人を逮捕し、41人を起訴した。
http://www.militantislammonitor.org/article/id/559
ヤルカスが911事件に関与した「証拠」として検察側が裁判所に提示した
点は2つあった。一つは、ハンブルグでアッタと同居していた人物の住所録に
ヤルカスの電話番号が載っていたこと。もう一つは、ヤルカスが911の2週
間前に知人との電話で「われわれは、航空の分野に入った。すでに、鳥の喉も
切った」という、なぞめいた発言をしているのが当局に盗聴され、これは「航
空機を使ったテロを実行する準備ができた」という意味に違いないと当局が主
張したことである(スペイン当局は1997年からヤルカスの電話を盗聴して
いた)。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/4472377.stm
これに対してヤルカスは、一貫して容疑を否定し、検察側が提示した証拠は
こじつけであり、何の立証力もないと主張した。起訴された41人の被告のう
ち、ほとんどの被告の容疑は、アルカイダのメンバーであるということだけだ
った。911に直接関与した容疑を持たれたのはヤルカスら3人だけで、ヤル
カス以外の2人は、911の数年前にニューヨークに旅行し、世界貿易センタ
ービルを自分のビデオにおさめたことが「テロの準備をした」とみなされたこ
となどが容疑になった。
検察が提示した証拠をもとに、ヤルカスらが911の犯人グループの一部だ
ったと考えることの難しさは、当局側も感じており、911当時のスペインの
アスナル政権の首相側近は「証拠の立証性は非常に低い」とマスコミにもらし
ていた。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/4472377.stm
昨年6月の最終弁論で検察側は「この裁判は、テロに対して軍事的に決着を
つけるのではなく、法治に基づいた解決をするのが良いのだということを、世
界に示すものになる必要がある」と力説した。つまり、スペインの裁判所が被
告を有罪にしなかった場合、アメリカなどのタカ派による「裁判所にはテロ対
策を任せられない。テロ解決には、軍事先制攻撃やグアンタナモのような秘密
監獄が必要だ」という主張が正しいことを示してしまう。世界の法治体制を維
持したければ、裁判官は、たとえ証拠が薄いと思っても、有罪判決を下すべき
である、と検察は苦しい主張をしたのである。
http://jurist.law.pitt.edu/paperchase/2005/06/spanish-prosecutor-insists-on-primacy.php
結局、昨年9月に下された判決では、ヤルカスは有罪になったものの、裁判
所は、ヤルカスが911事件に直接関与したと断定することはできないと判断
し、アルカイダの組織を運営した罪のみで有罪になった。量刑は検察側の主張
(7万4千年の勾留)よりも軽い27年の勾留となった。検察は、裁判の途中
で20人近くの被告に関する訴えを取り下げており、判決が出たのは24人で、
このうち5人は無罪、残りは有罪となったが、ほとんどはアルカイダに
協力(同情)した罪だった。
▼スペインでもドイツでも「911への関与」は無罪
大転換は、この判決の後に起きた。1審判決の後、裁判の場は高等裁判所に
移ったが、その2審の裁判で、検察側は今年に入って「何が何でも有罪にする
のだ」という態度を放棄し、「われわれが出した証拠は、確かに根拠が薄い。
ヤルカスは、911に関与したとは言えないので、この点での訴えは棄却して
ほしい」と裁判所に要請した。検察側の敗北宣言を受けて、裁判所は今年4月、
3人の被告に対する訴えを棄却した。
http://jurist.law.pitt.edu/paperchase/2006/04/spain-high-court-throws-out-three-911.php
まだヤルカスを含む14人の裁判は続いているが、すでに裁判の中心だった
「911への関与」はすべて破棄され、余罪的な部分だけの裁判となっている。
http://www.sunherald.com/mld/cctimes/news/world/14296105.htm
ドイツの裁判も、似たような動きになっている。ドイツでは、モハマド・ア
ッタら911実行犯3人と同じハンブルグのアパートに住んでいたモロッコ人
青年ムニール・エルモサデクが「911犯人の一味」かどうかを問う裁判が行
われている。2004年に出された1審判決では、エルモサデクはアッタらの
仲間なので「テロ組織に属していた」として有罪になったが、911への関与
については立証できないとして、この部分の訴えは破棄された。
http://tanakanews.com/e0914wtc.htm
この後、裁判は上級裁判所での審議に移っていたが、今年2月、上級審は、
エルモサデクの釈放と、1審の地方裁判所に裁判のやり直しを求める決定を下
した。エルモサデクは911事件の計画についてほとんど何も知らなかったこ
とが1審の裁判で明らかになっており、釈放決定は、やり直し裁判で、さらに
無罪性が認められる可能性が増したことを示している。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/4690712.stm
スペイン同様、ドイツでも、アメリカとの外交関係などを重視して、1審で
は余罪部分での形式的な有罪判決が下されたものの、その後、政治的な1審判
決を見直す動きになっている。
▼「犯人」ではなく「犯人になりたかった男」
911の「犯人」を裁く、残る一つの裁判は、アメリカで行われていたザカ
リアス・ムサウイの裁判である。ムサウイはモロッコ生まれのフランス人で、
911直前に、アメリカのフライトスクールで飛行機の操縦を学んでいるとき
に「ジャンボ機の操縦を学びたい。離着陸の操縦技術は要らない。飛行中の操
縦だけを学びたい」と教官に要求したため、テロリストではないかと怪しまれ
て逮捕され、911犯人の一人として裁判にかけられた。
http://tanakanews.com/d1028moussaoui.htm
ムサウイは「死刑を逃れられない以上、イスラム教の英雄的殉教者として死
にたい」と考えたらしく「私はアルカイダだ」「この裁判は、アメリカとアル
カイダの戦いだ」「私は、911事件で本来、5機目のハイジャック機を操縦
してホワイトハウスに突っ込むことになっていた」「自分は、911の次に計
画されていたハイジャック計画の主犯になるはずだった」などという発言を、
公判のたびに繰り返した。
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,200-2150898,00.html
http://fairuse.100webcustomers.com/fairenough/nyt131.html
結局、裁判官は、ムサウイの数々の主張のうち「私はアルカイダだ」という
部分のみを重視し、アルカイダの協力者であるという罪でムサウイを有罪にし
た。裁判官は、ムサウイが発した他の主張については、真実と考える根拠がな
いとみなし、取り合わなかった。ムサウイは911の「犯人」ではなく「犯人
になりたがった男」となった。
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2089-2114348,00.html
その後、陪審員が量刑を判断し、5月上旬に、ムサウイは死刑ではなく、無
期限勾留の終身刑となった。検察側は、ムサウイを死刑にしようとして「911
直前にムサウイがFBIに拘束されたとき、間もなくテロが行われるという
計画について正直に話していたら、911は防げた」と主張した。だが、当の
FBIでは911直前、ムサウイを尋問した係官が上司に「もっと捜査を広げ
るべきだ」という報告書を出したのに、ワシントンの上層部から拒否されてい
たことが以前から報じられており、そのことを被告側弁護士から指摘され、検
察の主張は崩壊した。
http://www.prisonplanet.com/articles/march2006/250306Moussaoui.htm
終身刑の判決が出た後、ムサウイは「私が、自分はアルカイダとしてテロを
計画していたと発言したのは、てっきり死刑になると思って(英雄になるため
に)ついたウソの自白でした」と主張し、裁判のやり直しを求めた。裁判の経
緯を見てきた人の多くは「やっぱりムサウイの主張はウソだった」と感じただ
ろうが、ムサウイを厳罰に処することが政治的に要求されていた裁判所は、ム
サウイの撤回を素直に受け入れるわけにはいかず、ムサウイの申請をすぐに却
下した。
http://www.guardian.co.uk/uslatest/story/0,,-5809490,00.html
▼「911の犯人はアルカイダ」はいい加減な話
結局、アメリカ、ドイツ、スペインのいずれの裁判でも、被告がアルカイダ
の関係者(同情者)であることは立証できても、911の計画に関与していた
ことは立証できなかった。
「アルカイダに同情すること自体、十分犯罪的なことだ」と考える人もいるか
もしれないが、そうした考えは本末転倒だ。アルカイダが911の犯人である
ことが立証された上でなら、アルカイダに同情することは犯罪行為かもしれな
いが、アルカイダが911の犯人ではないとしたら、犯罪視する前提が崩れて
しまう。「911の犯人はアルカイダだ」ということは、米当局が主張し、マ
スコミが「事実」であるかのように報じただけで、立証された「事実」ではな
い。
米当局は、911の首謀者としてハリド・シェイク・ムハンマド(Khalid
Shaik Mohammed)と、ラムジ・ビンアルシビ(Ramzi bin al-Shibh)という、
2人のビンラディンの側近を以前に逮捕し、2人を世界のどこかの米軍基地内
などにある秘密の監獄で尋問した結果、911の犯人はアルカイダだというこ
とについて立証できるだけの材料を持っていると報じられている。
http://www.dw-world.de/dw/article/0,,1270384,00.html
アメリカ、ドイツ、スペインのいずれの裁判でも、ハリド・シェイクらの証
人尋問が要請されているが、米当局は「証人尋問に出すと、アルカイダにしか
分からない暗号で、次のテロ計画についての連絡を世界に流す懸念がある」な
どという理由をつけて、すべて断っている。
アメリカのマスコミなどでは「ハリド・シェイクを証人として法廷に出しさ
えすれば、911の犯人がアルカイダであることが世界に証明される」「米当
局は、ハリド・シェイクを拷問してしまったので、法廷に出せないのだろう。
911の犯人がアルカイダであること自体は、すでに確定している」といった
言論が見られる。
しかし、これもおかしな話である。ハリドシェイクの生死、今どこにいるか、
彼が911とどう関与したのかは、匿名情報源に基づいたマスコミの推測報道
のみで、事実は分からない。信頼性の低い、いい加減な話だけをもとに「911
の犯人はアルカイダだ」と断定することはできない。
http://tanakanews.com/d0313osama.htm
▼テロ戦争から距離を置き出した欧州諸国
911後、2004年3月11日にはスペインのマドリードで近郊電車に対
する連続爆破テロが起き、05年7月にはロンドンで地下鉄とバスに対する連
続爆破テロが起きた。いずれも、発生当初は、当局はアルカイダの仕業だと発
表していた。
しかしスペイン当局は、2年間の捜査を経た後の今年3月、マドリードのテ
ロ事件の犯人組織はアルカイダとは関係ないと判断するに至っている。犯人組
織は、地元のイスラム過激派で構成され、彼らがアルカイダの行動から、テロ
を計画するという発想そのものを考えつくという影響は受けただろうが、アル
カイダのメンバーと電話連絡をとったり、資金提供を受けたりした経緯はない
とスペイン当局は結論づけている。
http://www.msnbc.msn.com/id/7158191/
その後、イギリス内務省も今年5月、ロンドンの爆破テロ事件は、イギリス
内部で生まれたテロ組織による犯行で、ビンラディンから精神的な影響は受け
たが、具体的な支援は受けていないという報告書をまとめている。
http://www.timesonline.co.uk/newspaper/0,,173-2174999,00.html
私はこれまでに、マドリードとロンドンのテロ事件について、一般に報道さ
れていることとは異なる真相がありそうだということを、何回かにわたって書
いてきた。当時、私の分析を一蹴して「アルカイダがやったに決まっているじ
ゃないか」と反発してくる人もけっこういた。だが、今考えると、私の分析は、
その前の著書「仕組まれた9・11」を含め、アルカイダ犯人説を鵜呑みにし
ない方がよいという根本的な考え方として、間違っていなかったことになる。
http://tanakanews.com/e0330madrid.htm
http://tanakanews.com/0406131948.htm
http://tanakanews.com/f0719London.htm
スペインとイギリスの当局が、今春に相次いで「テロはアルカイダと関係な
い」と言い出したことには、純粋に犯罪捜査の結論が発せられたのではなく、
両国が政治的な意味で、アメリカの「テロ戦争」から一線を画すために発せら
れた決定だったのではないかという感じもする。
スペイン当局の場合、911の裁判で被告を有罪に持ち込もうとする努力を
放棄した時期と、マドリード爆破テロがアルカイダと関係ないと言い出した時
期が、ほとんど重なっている。その点でも、これは捜査上の結論ではなく、政
治的な決定であると感じられる。
アメリカの「テロ戦争」は、テロが起きた国の捜査当局の内部にアメリカの
係官が入り込んで国家機密にアクセスし、時には内政干渉的な言動をとること
につながっている。911後しばらくは、各国は覇権国アメリカとの協調関係
を重視し、これらのマイナス面に目をつぶっていたが、イラクの泥沼化や、米
軍による拷問事件の頻発などを経て「テロ戦争」が失敗の色合いを強めるとと
もに、アメリカから距離を置く国が増えている。
▼「裸の王様」
「テロの犯人はアルカイダではなさそうだ」という話は「裸の王様」の物語に
似ている。王様の周りの人々が「本当は王様は、有能な人にだけ見える服を着
ているのではなく、仕立屋に騙されているだけで、裸なのではないか」とうす
うす思っても、それを公言すると「王様の服が見えないお前は無能だ」と言わ
れてしまうので、思わないようにしているという状態と似ている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%B8%E3%81%AE%E7%8E%8B%E6%A7%98
日米などのマスコミは「王様は裸だ」と言うことができない。マスコミの人
の多くは、そのように考えることを自ら禁じ、思考停止に陥っている。しかし、
もはや事態は、王様が裸だということを認知した上で「なぜ王様は裸なのか」
「なぜ奇妙な現状に至ったのか」という分析に着手すべき時期に入っている。
このままの状態が放置されると「ジャーナリズム」は世界的に自己崩壊しかね
ない。
911については「当局が事件の発生を黙認ないし誘発したのなら、その理
由は何なのか」「テロ戦争の真の目的は何なのか」「なぜサウジが悪者にされ
る必要があったのか」「なぜマスコミは、簡単に騙され、いまだに積極的にウ
ソを報じ続けているのか」といった疑問が残っている。「911の犯人はアル
カイダではない」ということは、実は911の本質を考える際の入り口にすぎ
ない。
【続く】
この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/g0516WTC.htm
★韓国語版
http://www.ganland.com/tanaka/
★音声訳
http://studio-m.or.tv/index.html
メール配信の中止は
http://tanakanews.com/cgi-bin/stop1.cgi?address=katumi@mrj.biglobe.ne.jp
からお願いします。アドレスを変更する場合は、古いアドレスを解除した後、
http://tanakanews.com/
で、新しいアドレスで登録し直してください。
解除できない場合のみ、講読中のアドレスを明記し、経緯を書いてメールで
ご連絡ください。ご自分で解除を試みた経緯が書かれていない解除依頼は
お受けいたしません。
筆者への連絡は
http://tanakanews.com/sendmail.htm
からお願いいたします。
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★やはり仕組まれていた911(1)
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2001年9月11日にニューヨークとワシントンで起きた同時多発テロ事
件(911事件)の中心的な犯人は誰かと言えば、一般的に期待される答えは
「オサマ・ビンラディン」だ。日本の新聞報道的に書くなら「ビンラディン容
疑者」である。アメリカ連邦政府の捜査機関であるFBIは、ビンラディンを
911事件の主犯とみなし、行方を追っているはずである。
ところが、FBIのウェブサイトを見ると、奇妙なことに気づく。FBIの
サイトには「最も重要な10人の指名手配犯人」(Ten Most Wanted Fugitive)
というコーナーがあり、ビンラディンも10人の中に入っている。1957年
にサウジアラビアで生まれ、テロ組織「アルカイダ」の指導者をしていると紹
介され「逮捕につながる重要情報を提供してくれた人には、アメリカ国務省か
ら最高2500万ドルの賞金を出す。アメリカの航空パイロット協会と航空輸
送協会の基金からも200万ドルの賞金が出る」などと書いてある。
http://www.fbi.gov/wanted/topten/fugitives/laden.htm
奇妙なのは、ビンラディンにかけられている容疑の欄である。「1998年
8月7日に、ケニアとタンザニアのアメリカ大使館が爆破され、200人以上
が死んだ事件に関与したため、指名手配されている」と書いてある。このペー
ジの最終更新日は2001年11月と書いてあるので、911事件後に更新さ
れているのだが、FBIが主張する容疑には「世界貿易センタービル」とか
「2001年9月11日」といった文字は、全く出てこない。
容疑の欄は最後に「その他、世界各地のテロ事件への関与が疑われている」
ともつけ加えられているので、この「その他」の中に911事件も入っている
と考えられないこともないが、98年のケニア・タンザニア米大使館爆破事件
に比べると、ビンラディンが関与した疑いがかなり薄いという意味にとれる。
http://tvnewslies.org/blog/?p=364
ケニア・タンザニア米大使館爆破事件についての記事
http://tanakanews.com/980814bomb.htm
▼どのテロもアルカイダの仕業と証明できない
2004年ぐらいまでの時期には、この手の指摘がなされても、多くの人々
は「FBIがビンラディンを911の犯人ではないと考えているはずがない」
「FBIは、何か捜査上の都合で、このように書いているのだろう」などと勝
手に納得し、この手の問題にこだわる人々は変人扱いされて終わっていた。と
ころが最近は、事情が変わってきている。
911のテロでは、旅客機をハイジャックして世界貿易センタービルなどに
突っ込ませた実行犯とされる19人は死んだが、実行犯以外の協力者が、アメ
リカや欧州などに多数いたと考えられている。これらの実行犯以外の容疑者を
裁く刑事裁判が、アメリカとドイツ、スペインで行われ、いずれも1審の判決
がすでに出ている。
いずれの裁判でも、被告がアルカイダと関係ある人物だったことは自白から
立証されても、被告たちが911事件の計画に関与したことは立証されなかっ
た。各国の検察は、911の犯人がアルカイダだということを証明できないま
ま、裁判は終わりの段階になっている。
911後、2004年3月にスペインのマドリードで起きた列車爆破テロ事
件と、2005年7月にロンドンの地下鉄とバスで起きた爆破テロ事件も、事
件後すぐに、アルカイダの仕業であると発表されたが、その後、実はアルカイ
ダの関与は認められなかったという結論に落ち着いている。
http://xymphora.blogspot.com/2006/04/is-al-qaeda-hoax.html
911とそれ以降の事件で、アルカイダの関与が立証されているテロ事件が
一つもないということは、ビンラディンの容疑を1998年の大使館爆破事件
に限定しているFBIのサイトの記述は正しいということになる。とはいえ
98年の大使館爆破事件も、アルカイダの関与がすでに立証されているわけで
はなく、アルカイダという組織の実体そのものについての疑問も、深まるばか
りである。
http://tanakanews.com/f0818terror.htm
▼「法治体制を維持したければ無理でも有罪にせよ」
911事件を起こした「犯人」を裁いたアメリカ、スペイン、ドイツの裁判
のうち、最も劇的な展開になったのは、スペインの裁判である。
米当局が911直後にマスコミに語ったところによると、911の少し前、
主格の実行犯とされているモハマド・アッタ(ドイツのハンブルグに住んでい
たエジプト人)がスペインに行き、アルカイダのメンバーと会ってテロ実行の
ための作戦会議を開いた。この会議を設定したのはシリア生まれのスペイン人
ビジネスマン、イマド・ヤルカス(Imad Yarkas)であるとされ、スペイン当
局は911後、ヤルカスとその関係者数十人を逮捕し、41人を起訴した。
http://www.militantislammonitor.org/article/id/559
ヤルカスが911事件に関与した「証拠」として検察側が裁判所に提示した
点は2つあった。一つは、ハンブルグでアッタと同居していた人物の住所録に
ヤルカスの電話番号が載っていたこと。もう一つは、ヤルカスが911の2週
間前に知人との電話で「われわれは、航空の分野に入った。すでに、鳥の喉も
切った」という、なぞめいた発言をしているのが当局に盗聴され、これは「航
空機を使ったテロを実行する準備ができた」という意味に違いないと当局が主
張したことである(スペイン当局は1997年からヤルカスの電話を盗聴して
いた)。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/4472377.stm
これに対してヤルカスは、一貫して容疑を否定し、検察側が提示した証拠は
こじつけであり、何の立証力もないと主張した。起訴された41人の被告のう
ち、ほとんどの被告の容疑は、アルカイダのメンバーであるということだけだ
った。911に直接関与した容疑を持たれたのはヤルカスら3人だけで、ヤル
カス以外の2人は、911の数年前にニューヨークに旅行し、世界貿易センタ
ービルを自分のビデオにおさめたことが「テロの準備をした」とみなされたこ
となどが容疑になった。
検察が提示した証拠をもとに、ヤルカスらが911の犯人グループの一部だ
ったと考えることの難しさは、当局側も感じており、911当時のスペインの
アスナル政権の首相側近は「証拠の立証性は非常に低い」とマスコミにもらし
ていた。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/4472377.stm
昨年6月の最終弁論で検察側は「この裁判は、テロに対して軍事的に決着を
つけるのではなく、法治に基づいた解決をするのが良いのだということを、世
界に示すものになる必要がある」と力説した。つまり、スペインの裁判所が被
告を有罪にしなかった場合、アメリカなどのタカ派による「裁判所にはテロ対
策を任せられない。テロ解決には、軍事先制攻撃やグアンタナモのような秘密
監獄が必要だ」という主張が正しいことを示してしまう。世界の法治体制を維
持したければ、裁判官は、たとえ証拠が薄いと思っても、有罪判決を下すべき
である、と検察は苦しい主張をしたのである。
http://jurist.law.pitt.edu/paperchase/2005/06/spanish-prosecutor-insists-on-primacy.php
結局、昨年9月に下された判決では、ヤルカスは有罪になったものの、裁判
所は、ヤルカスが911事件に直接関与したと断定することはできないと判断
し、アルカイダの組織を運営した罪のみで有罪になった。量刑は検察側の主張
(7万4千年の勾留)よりも軽い27年の勾留となった。検察は、裁判の途中
で20人近くの被告に関する訴えを取り下げており、判決が出たのは24人で、
このうち5人は無罪、残りは有罪となったが、ほとんどはアルカイダに
協力(同情)した罪だった。
▼スペインでもドイツでも「911への関与」は無罪
大転換は、この判決の後に起きた。1審判決の後、裁判の場は高等裁判所に
移ったが、その2審の裁判で、検察側は今年に入って「何が何でも有罪にする
のだ」という態度を放棄し、「われわれが出した証拠は、確かに根拠が薄い。
ヤルカスは、911に関与したとは言えないので、この点での訴えは棄却して
ほしい」と裁判所に要請した。検察側の敗北宣言を受けて、裁判所は今年4月、
3人の被告に対する訴えを棄却した。
http://jurist.law.pitt.edu/paperchase/2006/04/spain-high-court-throws-out-three-911.php
まだヤルカスを含む14人の裁判は続いているが、すでに裁判の中心だった
「911への関与」はすべて破棄され、余罪的な部分だけの裁判となっている。
http://www.sunherald.com/mld/cctimes/news/world/14296105.htm
ドイツの裁判も、似たような動きになっている。ドイツでは、モハマド・ア
ッタら911実行犯3人と同じハンブルグのアパートに住んでいたモロッコ人
青年ムニール・エルモサデクが「911犯人の一味」かどうかを問う裁判が行
われている。2004年に出された1審判決では、エルモサデクはアッタらの
仲間なので「テロ組織に属していた」として有罪になったが、911への関与
については立証できないとして、この部分の訴えは破棄された。
http://tanakanews.com/e0914wtc.htm
この後、裁判は上級裁判所での審議に移っていたが、今年2月、上級審は、
エルモサデクの釈放と、1審の地方裁判所に裁判のやり直しを求める決定を下
した。エルモサデクは911事件の計画についてほとんど何も知らなかったこ
とが1審の裁判で明らかになっており、釈放決定は、やり直し裁判で、さらに
無罪性が認められる可能性が増したことを示している。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/4690712.stm
スペイン同様、ドイツでも、アメリカとの外交関係などを重視して、1審で
は余罪部分での形式的な有罪判決が下されたものの、その後、政治的な1審判
決を見直す動きになっている。
▼「犯人」ではなく「犯人になりたかった男」
911の「犯人」を裁く、残る一つの裁判は、アメリカで行われていたザカ
リアス・ムサウイの裁判である。ムサウイはモロッコ生まれのフランス人で、
911直前に、アメリカのフライトスクールで飛行機の操縦を学んでいるとき
に「ジャンボ機の操縦を学びたい。離着陸の操縦技術は要らない。飛行中の操
縦だけを学びたい」と教官に要求したため、テロリストではないかと怪しまれ
て逮捕され、911犯人の一人として裁判にかけられた。
http://tanakanews.com/d1028moussaoui.htm
ムサウイは「死刑を逃れられない以上、イスラム教の英雄的殉教者として死
にたい」と考えたらしく「私はアルカイダだ」「この裁判は、アメリカとアル
カイダの戦いだ」「私は、911事件で本来、5機目のハイジャック機を操縦
してホワイトハウスに突っ込むことになっていた」「自分は、911の次に計
画されていたハイジャック計画の主犯になるはずだった」などという発言を、
公判のたびに繰り返した。
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,200-2150898,00.html
http://fairuse.100webcustomers.com/fairenough/nyt131.html
結局、裁判官は、ムサウイの数々の主張のうち「私はアルカイダだ」という
部分のみを重視し、アルカイダの協力者であるという罪でムサウイを有罪にし
た。裁判官は、ムサウイが発した他の主張については、真実と考える根拠がな
いとみなし、取り合わなかった。ムサウイは911の「犯人」ではなく「犯人
になりたがった男」となった。
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2089-2114348,00.html
その後、陪審員が量刑を判断し、5月上旬に、ムサウイは死刑ではなく、無
期限勾留の終身刑となった。検察側は、ムサウイを死刑にしようとして「911
直前にムサウイがFBIに拘束されたとき、間もなくテロが行われるという
計画について正直に話していたら、911は防げた」と主張した。だが、当の
FBIでは911直前、ムサウイを尋問した係官が上司に「もっと捜査を広げ
るべきだ」という報告書を出したのに、ワシントンの上層部から拒否されてい
たことが以前から報じられており、そのことを被告側弁護士から指摘され、検
察の主張は崩壊した。
http://www.prisonplanet.com/articles/march2006/250306Moussaoui.htm
終身刑の判決が出た後、ムサウイは「私が、自分はアルカイダとしてテロを
計画していたと発言したのは、てっきり死刑になると思って(英雄になるため
に)ついたウソの自白でした」と主張し、裁判のやり直しを求めた。裁判の経
緯を見てきた人の多くは「やっぱりムサウイの主張はウソだった」と感じただ
ろうが、ムサウイを厳罰に処することが政治的に要求されていた裁判所は、ム
サウイの撤回を素直に受け入れるわけにはいかず、ムサウイの申請をすぐに却
下した。
http://www.guardian.co.uk/uslatest/story/0,,-5809490,00.html
▼「911の犯人はアルカイダ」はいい加減な話
結局、アメリカ、ドイツ、スペインのいずれの裁判でも、被告がアルカイダ
の関係者(同情者)であることは立証できても、911の計画に関与していた
ことは立証できなかった。
「アルカイダに同情すること自体、十分犯罪的なことだ」と考える人もいるか
もしれないが、そうした考えは本末転倒だ。アルカイダが911の犯人である
ことが立証された上でなら、アルカイダに同情することは犯罪行為かもしれな
いが、アルカイダが911の犯人ではないとしたら、犯罪視する前提が崩れて
しまう。「911の犯人はアルカイダだ」ということは、米当局が主張し、マ
スコミが「事実」であるかのように報じただけで、立証された「事実」ではな
い。
米当局は、911の首謀者としてハリド・シェイク・ムハンマド(Khalid
Shaik Mohammed)と、ラムジ・ビンアルシビ(Ramzi bin al-Shibh)という、
2人のビンラディンの側近を以前に逮捕し、2人を世界のどこかの米軍基地内
などにある秘密の監獄で尋問した結果、911の犯人はアルカイダだというこ
とについて立証できるだけの材料を持っていると報じられている。
http://www.dw-world.de/dw/article/0,,1270384,00.html
アメリカ、ドイツ、スペインのいずれの裁判でも、ハリド・シェイクらの証
人尋問が要請されているが、米当局は「証人尋問に出すと、アルカイダにしか
分からない暗号で、次のテロ計画についての連絡を世界に流す懸念がある」な
どという理由をつけて、すべて断っている。
アメリカのマスコミなどでは「ハリド・シェイクを証人として法廷に出しさ
えすれば、911の犯人がアルカイダであることが世界に証明される」「米当
局は、ハリド・シェイクを拷問してしまったので、法廷に出せないのだろう。
911の犯人がアルカイダであること自体は、すでに確定している」といった
言論が見られる。
しかし、これもおかしな話である。ハリドシェイクの生死、今どこにいるか、
彼が911とどう関与したのかは、匿名情報源に基づいたマスコミの推測報道
のみで、事実は分からない。信頼性の低い、いい加減な話だけをもとに「911
の犯人はアルカイダだ」と断定することはできない。
http://tanakanews.com/d0313osama.htm
▼テロ戦争から距離を置き出した欧州諸国
911後、2004年3月11日にはスペインのマドリードで近郊電車に対
する連続爆破テロが起き、05年7月にはロンドンで地下鉄とバスに対する連
続爆破テロが起きた。いずれも、発生当初は、当局はアルカイダの仕業だと発
表していた。
しかしスペイン当局は、2年間の捜査を経た後の今年3月、マドリードのテ
ロ事件の犯人組織はアルカイダとは関係ないと判断するに至っている。犯人組
織は、地元のイスラム過激派で構成され、彼らがアルカイダの行動から、テロ
を計画するという発想そのものを考えつくという影響は受けただろうが、アル
カイダのメンバーと電話連絡をとったり、資金提供を受けたりした経緯はない
とスペイン当局は結論づけている。
http://www.msnbc.msn.com/id/7158191/
その後、イギリス内務省も今年5月、ロンドンの爆破テロ事件は、イギリス
内部で生まれたテロ組織による犯行で、ビンラディンから精神的な影響は受け
たが、具体的な支援は受けていないという報告書をまとめている。
http://www.timesonline.co.uk/newspaper/0,,173-2174999,00.html
私はこれまでに、マドリードとロンドンのテロ事件について、一般に報道さ
れていることとは異なる真相がありそうだということを、何回かにわたって書
いてきた。当時、私の分析を一蹴して「アルカイダがやったに決まっているじ
ゃないか」と反発してくる人もけっこういた。だが、今考えると、私の分析は、
その前の著書「仕組まれた9・11」を含め、アルカイダ犯人説を鵜呑みにし
ない方がよいという根本的な考え方として、間違っていなかったことになる。
http://tanakanews.com/e0330madrid.htm
http://tanakanews.com/0406131948.htm
http://tanakanews.com/f0719London.htm
スペインとイギリスの当局が、今春に相次いで「テロはアルカイダと関係な
い」と言い出したことには、純粋に犯罪捜査の結論が発せられたのではなく、
両国が政治的な意味で、アメリカの「テロ戦争」から一線を画すために発せら
れた決定だったのではないかという感じもする。
スペイン当局の場合、911の裁判で被告を有罪に持ち込もうとする努力を
放棄した時期と、マドリード爆破テロがアルカイダと関係ないと言い出した時
期が、ほとんど重なっている。その点でも、これは捜査上の結論ではなく、政
治的な決定であると感じられる。
アメリカの「テロ戦争」は、テロが起きた国の捜査当局の内部にアメリカの
係官が入り込んで国家機密にアクセスし、時には内政干渉的な言動をとること
につながっている。911後しばらくは、各国は覇権国アメリカとの協調関係
を重視し、これらのマイナス面に目をつぶっていたが、イラクの泥沼化や、米
軍による拷問事件の頻発などを経て「テロ戦争」が失敗の色合いを強めるとと
もに、アメリカから距離を置く国が増えている。
▼「裸の王様」
「テロの犯人はアルカイダではなさそうだ」という話は「裸の王様」の物語に
似ている。王様の周りの人々が「本当は王様は、有能な人にだけ見える服を着
ているのではなく、仕立屋に騙されているだけで、裸なのではないか」とうす
うす思っても、それを公言すると「王様の服が見えないお前は無能だ」と言わ
れてしまうので、思わないようにしているという状態と似ている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%B8%E3%81%AE%E7%8E%8B%E6%A7%98
日米などのマスコミは「王様は裸だ」と言うことができない。マスコミの人
の多くは、そのように考えることを自ら禁じ、思考停止に陥っている。しかし、
もはや事態は、王様が裸だということを認知した上で「なぜ王様は裸なのか」
「なぜ奇妙な現状に至ったのか」という分析に着手すべき時期に入っている。
このままの状態が放置されると「ジャーナリズム」は世界的に自己崩壊しかね
ない。
911については「当局が事件の発生を黙認ないし誘発したのなら、その理
由は何なのか」「テロ戦争の真の目的は何なのか」「なぜサウジが悪者にされ
る必要があったのか」「なぜマスコミは、簡単に騙され、いまだに積極的にウ
ソを報じ続けているのか」といった疑問が残っている。「911の犯人はアル
カイダではない」ということは、実は911の本質を考える際の入り口にすぎ
ない。
【続く】
この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/g0516WTC.htm
★韓国語版
http://www.ganland.com/tanaka/
★音声訳
http://studio-m.or.tv/index.html
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