ロシアのウクライナ侵攻について
ずっと書こうと思っていました。

1年以上が経ちましたが
ロシアによるウクライナ侵攻は
終わる気配がありません。

ロシアが止めれば
今直ぐに終わる戦争ですが、

それ以前に

西側諸国が援助しなければ
ウクライナがここまで戦い続けるのは
難しかったでしょう。

何故、西側諸国は
ウクライナを援助するかと言えば

これが通ってしまうと

ロシアだけでなく
他の多くの国々が

「あ〜領土を力づくで取っても国連は何も出来ないし罰せられる事もないのだな。」

と堂々と領土を奪いに行くようになる
可能性が大きくなるからです。

実際には

ロシアはそれ以前から
侵攻を繰り返しており

クリミアだけでなく
第二次チェチェン紛争は10年以上続き
ジョージアの一部も・・

ロシアはアメリカがイラクを攻めた事を
例に取り上げて
「お前だってやっただろう」
と言っていますが

もちろんアメリカのイラク戦争は
間違っていましたが
アメリカはイラクを侵略はしていません。

ロシアの目的は
土地を奪う事で
実際に奪ってきましたから

比べられないと思います。

ロシアだけでなく
領土合戦をまたやりたい国は
多く存在していますし

今、この地球で
歯止めがきかない寸前のような感じがします。

今の状況はかなり
第三次世界大戦的。

これを英字新聞は

「Proxy war」
(代理戦争)

と呼んでいます。

ウクライナのゼレンスキー大統領

亡くなった兵士の霊に祈っています。



ゼレンスキー大統領の公式インスタグラムはこちらです。記事の中の翻訳を押すと翻訳してくれます。



ところで


「Proxy war」

(代理戦争)


とグーグル検索にかけると


こんな風な見出しです。




「アメリカとプーチンのウクライナでの代理戦争は第三次世界大戦に向かっている。」


「ナトー対ロシアのウクライナでの代理戦争は本物の世界大戦になり得る。」


ウィキペディアには過去の代理戦争のリストがありました。


こちらはワシントンポスト新聞の記事。


ロシアのラヴロフ外相は「この戦争はウクライナとロシア間の対立ではなく、世界で最も力のある軍隊ナトーがウクライナを使ってロシア国家に挑んだ代理戦争だ。」と宣言した。



元記事はこちら。

ワシントンポストの記事



アルジャジージャの記事では

戦争がどうやって終結するか

過去の歴史から予想しています。


元記事を読みたい方はこちら。



戦争の終わり方は様々ですが

オックスフォード大学の

戦争歴史学者で教授が言うには

どちらも消耗しきるが

どちらも敗戦国にはなりたくないので

冷戦になるか

不自然な休戦になるだろう、と。


そもそもロシアは核保有国家であり

その国が主権国家であるウクライナを

違法に侵攻。

ロシアもウクライナも世界の

食糧供給の多くの割合を占めているとなれば

2つの国だけの問題には留まりません。


中略


ロシアは2014年のウクライナ東部ドンバス地方やクリミア侵攻以来、世界から経済制裁を受けてきた。この先も経済制裁が増して孤立させられることくらいはとうに予想していただろう。ロシア人の生活水準は落ちるだろうが、北朝鮮のようにはならないだろう。その北朝鮮でさえ50年以上も制裁や孤立に耐えられたわけだ。


中略


と同時に、ウクライナ人やウクライナ政府は、ウクライナ国家の滅亡が西側諸国の不利益になることを十分承知している。西側諸国が少しでも団結を欠けば、クレムリン(ロシア)はもっと強気に侵攻してくる結果を招くだけだ。


ウクライナは戦うのを止める(侵略される)選択をすることは出来るが、西側諸国は援助を止める選択はない。


中略

ウクライナはロシア政府を信用していない。例え、ウクライナがドンバスをロシアにあげて戦争を終結させたとしても、ウクライナ人はまた直ぐにロシア軍が戻ってきてさらなる土地を要求しないと自信を持っては思えない。実際、ロシアは1994年、ウクライナの国境を尊重し侵攻しないと約束したが破ったわけだ。


中略


プーチンやロシアのエリート達はソ連が崩壊した時に辱めを受けたと思っている。長い共産主義のせいで国家や経済は弱体化していたが、それをロシアは西側諸国がソ連崩壊後に援助を怠った為、不当な扱いを受けた為の結果だと思っている。


またマックギル大学の比較政治学者ポポヴァ氏はプーチンはかつてのロシア帝国の復活を望んでおり間違った歴史を正そうとしているのではないかと主張している。ソ連が崩壊した時、ロシアのエリート政治家達はソ連が崩壊しても旧ソ連国は今までと同じ国家の傘下で継続すべきと思っていたが、ウクライナは独立する良い機会だと思った。




こちらはイギリスの国営放送曲BBCの記事です。


元記事を読みたい方はこちらから。



ロシア政府経営のニュースによれば

ロシアの主張、ウクライナで虐殺があり、非ナチ化すべき、は実際には非ウクライナ化であり、ソ連崩壊後に独立したウクライナを消しさる事を意味すると説明している。


2021年にプーチンが書いた論文「ロシア人とウクライナ人は同じ民族だ」にも、ウクライナは独立国家であるべきではない、と書かれている。


下のグラフは1年間にウクライナに各国が援助し内容。

赤が軍事関係、

青が金銭援助、

黄色が人道的援助。


上から アメリカ、EU連盟、イギリス、ドイツ、カナダ、ポーランド、フランス、オランダ、ノルウェー、日本。

こちらの図は1997年以前と以降のナトー加盟国。

濃い紫が1997年以前にナトー加盟

明るい紫が1997年以降にナトー加盟

ピンクが今申請中の国。


プーチンは時計を逆戻りさせ、

ナトー加盟国を1997年前に戻すように要求しており、ナトーが拡大してきたことでロシアが危機感を持ったと主張している。


プーチンは1990年にナトーが共産国家(東側諸国)に拡張しないと約束したのに約束を破ったと主張しているが、それはソ連崩壊前で、当時のソ連大統領ミハイル・ゴルバチョフとの約束は、再統一ドイツという文脈で東ドイツに言及したに過ぎなかった。 ゴルバチョフ氏は後に、当時「ナトー の拡張に関する話題は一度も議論されなかった」と語った。


またナトーは、ロシアが 2014 年にクリミアを不法に併合するまで、東側の側面に戦闘部隊を配備するつもりはなかったと主張している。



そして昨日、ツイッターで見つけた記事。


ロシアの民間軍事会社ワグネルがやっていることはテロリストISさえも上回ってきた。


ファシズムにうんざりしている一般ロシア人は、ウクライナ人を非人間化して見ることで、普通のロシア人が野蛮な戦争犯罪をウクライナ人に対して犯すことを許容し、傍観者として応援したりしています。これは戦わなくてはいけない悪です。

(写真解説:ロシアのSNSは現在、ロシア兵がウクライナ人捕虜の首をはねる方法を示しているように見える残忍なビデオを拡散しています。あまりにも酷いのでここには掲載しません。ロシア人はどう反応するのだろうか?自慢する人もいま。多くの人はこれがプーチンの戦争だと信じています。)



結局、戦争に勝つ為には

武力しかないのでしょうか。


過去の歴史を見ても

今、降参していれば多くの命が助かった

という場面でも

戦争をする人はなかなか諦めようとしません。


民間人を含む多くの犠牲者が

ウクライナには出ています。


早くロシア侵攻が終わりますように。

そして亡くなった方達のご冥福を祈りたいと思います。



ある日の夕食。


豆科の黄色い花が咲く時期になり、日本で買ってきた温度計は熱中症赤ランプが付きっぱなしです。夕方に外を散歩しても熱風で倒れそうになります。うちわを持って散歩に出ようと思います。