前から来た車を避けようと、民家の塀に寄ったら…。
何かにコツンと頭を叩かれた感触にびっくり。
振り返ったら、背後には…
柘榴の木。
塀の上から道に垂れ下がった実が。
柘榴、子どもの頃から大好きで…
でも、凌霄花と同じで、
『あまり良い意味のある植物ではないから』
という理由で、ウチのお庭には植えてもらえなかった。
「柘榴は血の味」
とか、
「柘榴は人肉の味」
なんて聞いたこともあったが。
生傷絶えなかった昭和のクソガキたるワタクシ、自分の血くらい何度も舐めたけど、柘榴の味とは全然違ってたし。
人肉の味と同じかどうかは、一生知らなくてけっこうですわ。
女性にはとても有用な栄養成分も豊富に含んでいる実だと聞いたこともあるけどねぇ…
小学校の頃には、お庭に柘榴の大木のある同級生が、熟した実を分けてくれたりしたもんだったが。
柘榴が店頭で販売されているのって、ほんの数回しか見たことがない。
その上、目の玉飛び出るくらいの金額だった記憶も。
まあ、ど庶民のワタクシがめったに足を踏み入れない、超高級フルーツ店の事情は存じませぬが。
柘榴と同じく、かつてはめったに販売されているところを見なかった無花果は、今では普通に購入できるようになったけど。
柘榴の木、植えてみようかな…
ズボラなワタクシでは、木になる前に
「柘榴の苗の干物」
にしてしまいそうな不安も多々ありで…。
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