老骨に鞭打って、せっせと走ってくれたライムちゃんを労うべく早めに会場を後にして、向かったのは温泉。
…とはいっても、ライムちゃんが温泉に入るわけじゃないけどね。
以前は、富士宮市街のお風呂に入りに行っていたんだけど、最近は逆方向へ。
車で少々走った山梨県内に、感じのいい温泉を発見したもんで…。
車窓から見える風景は、なんだか荒涼たる雰囲気。
林というより、この辺も樹海なんでしょうかねぇ…。
地面が溶岩なのが見て取れる…
でも、しっかりコンクリートの電柱は立ってます。
この日は、国道大渋滞。
いったいどこまで渋滞してんのか…
と思ったら、渋滞にハマっている皆様の目的地は
「富士芝桜まつり」
だったみたい。
駐車場入り口が左手に見えてきた時には、人混みキライなわが家も
『どうする？』
と一瞬だけ相談したけど…
外は雨だし、ものすごい人混みだろうし…
で、断念。
せっかくの開催期間中だったんだけどね。
渋滞もいつしか抜けて、見えてきたのは…
精進湖。
去年の9月にも、このルートを走って温泉入りに行ったけど、もう真っ暗だったのよね…。
こんな景色だったとは。
せっかくなので車を降りて、ライムちゃんとしばし散策。
ライムちゃんは当然ながら、湖の景色よりも足元の草むらに興味津々。
一歩進んでは嗅ぎまくるから、なかなか柵際までたどり着けない…。
釣り人のボートが、妙に整然と並んでる…
一体何が釣れるのか。
一応景色を眺めているようなライムちゃん。
突然、熱心に下を覗き込もうと身を乗り出すから、私ゃ慌てるじゃないか…
そうやって、落ち着いて眺めていてくれ…
気がつくと、霧雨がやんでる…
それに、いつの間にか霧も晴れてるし。
だけどなぜか、この写真だけ真っ暗な湖面。
なんか怖いじゃないか…。
飼い主を置き去りに、どんどん歩いて行っちゃうライムちゃん。
かと思うと、またピタッと足を止めて、柵のニオイを嗅ぎまくったりして…。
まだまだ、このあたりはソメイヨシノやヤマザクラが咲いてる…。
精進湖を後にして、わが家が向かったのは…
さらに山の中。
遠くに見える山肌にも、桜の木がポツリポツリと見えたりして…
景色を堪能しているうちに、ふと気づいたのよね…。
山肌の緑の色。
濃緑色の場所と、黄緑色の部分と。
『なんかあの山、変な色あいだね～。
二色に色分けされてる。
しかも、山頂に向かって三角形に』
変わったものを見つけると大喜びするワタクシに、カッパさんの冷たい一言。
『光線の加減か、目の錯覚』
…絶対に違うと思うけど。
『あの色の違いはきっと、広葉樹の森と針葉樹の森だからだ』
と、さらに主張したら、
『そもそも、広葉樹と針葉樹だと、植生可能な標高が違うんじゃなかったっけ』
と反論され。
車内が少々険悪な雰囲気になった頃に、到着したのはここ。
「上九の湯」
某宗教団体が起こした事件の際に、一挙に有名になった地名。
平成の大合併で、今は（確か）甲府市に入ったみたいだけど。
山間の、こじんまりしたとってもいい温泉で、わが家のお気に入りの場所。
ま、特に何か変わったものがあるってわけじゃないけど。
ホントに、地味な温泉だけど、スタッフさんたちがとっても感じいいのがポイント高いかな…。
ワタクシが個人的に興味津々なのは、駐車場の隅にあるコレ。
10円で10ℓ、100円で100ℓの温泉が購入できるんだって。
いや、最初は
『100ℓもどうすんだ～』
と思ったけど、自宅のお風呂に入れようと思ったらその位の量は必要なのよね。
注意書きを読んでると、つい温泉を購入したくなっちゃうんだけど…。
今回は断念。
だって、空いてる容器といえば、２ℓのペットボトルが２本だけ。
１０ℓもの温泉を、いったいなんとしよう…。
今回のエク旅は、ホントに行って帰るだけ…
の日程だったし。
少しだけでも
「観光」
っぽいことをしようと思ったら、練習会が終わった後の短い時間しかなかったんだけど…。
寒かったし、霧雨だったし…で、なんだか空振り。
しかも、朝霧高原へ戻る道すがら…
お天気さえよければ、左側にきれいな富士山が見えているはずだったのに。
次回のエク旅は滋賀。
富士山は見えるかな…。
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