広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が7月7日投開票の東京都知事選に立候補を発表

人生4つ目の挑戦。人生くらいかけてやる!

 

人口減が進む地方への分散を進め「東京都の過密を解消し、東京都を世界で一番住みやすい街にできる」と強調した。

 

安芸高田市の名前が全国に広がったのは、参議院選挙での買収事件。丸坊主になって安芸高田辞任。なんの説明もコメントもしなかったのに、厚かましくもまた市長をやろうとしていた。

汚職に塗れた老人が、不正な金を受け取って説明もせず丸坊主にしただけで禊としまた市長に収まろうとするような市政に危機感と怒りを覚えたのか、そこに現れた今の現在の安芸高田市長の石丸氏だ。

順風満帆なエリート銀行員の生活を投げ出して、故郷の市長選せに立候補し当選。

私は彼のスピリッツに感銘を受け、彼の市政もエンタメ要素も含め見てきた。

反省のはの字もなく、すべき仕事すらせず、癒着し、横柄な態度をとる市議会の古株連中に容赦ないツッコミをする若者の姿は、日本の政治家全体に不満を感じていた私には気持ちのいい動画だった。

言えない、言わない気遣いをただただする政治屋達の姿。結果世の中の流れを完全に見失った、いや気にもしない政治屋がのらりくらりと何もせず税金を懐に入れている姿にうんざりしていたのは私だけではなかったようで、石丸市長の姿はネット上ではあるが支持を集め日本で一番閲覧数のある政治家となった。

 

頭がよく行動力もありそして若い候補。大いに期待はある。

だが東京は一般会計7兆9615億円。市政とはボリュームが比較にならない。

彼がいかに優秀でも彼一人の頭脳だけで東京が抱える問題は解決しない。

そして東京の問題はまさに日本が抱える問題なのだ。

 

森ビル系のシンクタンクがここ数年発表している世界都市ランキング

 

東京都は7、8年だか連続して3位となっているんだが、ちゃんちゃらおかしい。

16年にパリを抜いているんだが、その大きな要因の一つが、

世界のレストランを評価する仏ミシュランの星を獲得したレストラン数が多い。具体的にはパリの1.7倍。そして6千円以下で良質な食事ができる比較的多というのだ。

次におもてなしだそうだ。

三つ目が都市の人口が増加していて、家賃も比較的安い

とこんな理由でランクを上げている。

だが、少しでも海外で生活した人ならわかるはず。

日本は、東京は後進国で住みにくい。それは年々ひどくなっている。

 

1 グルメ都市。約3600万人の人口を擁する東京。都民のどの程度の割合の人間がミシュランの星がついたレストランで食事するのか。東京に住む人の年収平均は620万円。女性は484万円。5000円の外食が月に何回できるのか。それより問題なのは我々がスーパーで買える食材だ。

洋食文化にすっかりなった日本。

普通の値段だ買えるチーズはプロセスチーズばかり。本当に洋食作ろうと思ったらインターナショナルなスーパーにわざわざ行かなくちゃならない。スパイスも限られている。

バターが店頭から消えたり、これだけ独身が多いのに野菜はほぼ袋売りしか買えない。

つまり先進国得レベて食材が圧倒的に少ない上、このご時世に店頭から普段使う食材が消える事態まで発生する。

ところが、メディアや日本のシンクタンクだけが日本をグルメ都市のように掻き立て、東京が素晴らしい都市かのような幻を作っている。だが外国人観光客の感想に耳を傾けた方がいい。彼らは日本にミシュランレストラン目指してくるわけじゃない。東京都民が行く外食を彼らも食べる。彼らは日本食をイメージしてくるんだが、帰る時にはジャンクフードの溢れた街というイメージに塗り替えられて帰国する。

 

2 日本の「おもてなし」は今やジョーク。

確かに30年前は上質なサービスの上に海外では見られない気配りがあったが、今はそのかけられもない。

マニュアル化されたサービスは劣化を極め、海外で最低限受けられるサービスすらこの国ではない。

例えば日本人が経営するレストランでアイスチャイを頼む。

すると店はアイスチャイは提供しておりませんという。

なので私はホットチャイとコップに氷をたくさん入れてくれと頼むとそれが提供される。

こんな事をしなくても、海外に行けば給仕がこのくらいの機転はきかせてくれる。それがサービスでそこにサービス料が発生する。

海外でパンケーキ屋でバターの追加注文ができない店の方が珍しいが金を払うと言ってもメニューにないからとバターの追加ができないパンケーキ屋。言い始めたらキリがない。

最近は日本人が経営していないレストランか昔からある店にしか行かない。

日本ではチップがないのにサービスがいいと大昔は褒められたが、今は普通のサービスもないのにサービス料金が含まれていると皮肉られている。海外から観光客が押し寄せるのは単に円安が過ぎるからだ。

 

3 東京の人口が増えているのは、東京が魅力的で経済力があるからじゃない。

特に女性にとっては東京が唯一仕事にありつける場所で、ギリギリ自立できる給料がもらえる日本で唯一の場所なのだ。

オーブンも設置できない小さな居住空間。(ってか、オーブン買いたくても選択又すらほとんどないけど。)

分譲受託がどんどん増えてるが昨年と比較してもまた小さな家が増えた(値段は一緒)。

働く場所が東京しかないんだから人口増え続けるに決まっている。

 

大手メディアやボンクラシンクタンクに言わせると世界ランキングトップ3の東京だが実態は異なる。

むしろ東京は今大変深刻な問題が山積している。

人材不足、研究者不足、研究開発費不足。

魅力がないので留学生数世界23位。ちなみにソウル7位、香港8位、北京は12位。

アジア都市の中で東京の魅力なさが浮き彫りとなった結果だ。

世界格付けトップ企業ランキング500において、東京本社の会社ランクインは38社、北京は50社を超えている。

経済的競争力に欠ける東京の国際線直行便就航都市数はソウルや香港より少ない。

 

それでも巨額の予算を持つ東京都という世界から見てもデカ過ぎるメトロポリタン東京。

そこに女性蔑視で人権意識が薄いという印象がすっかり世界に浸透している日本で女性が都知事になったニュースが大きかったし、日本のすべての女性にとって大きく良いニュースであった女性の都知事誕生。

私周りにいる東京在住の外国人は石原都知事の名前を知る人間の方が少ないが、以前いた年輩の都知事の興醒めする数々の発言は多くが知っている。それが東京都知事だった。

だが小池氏は女性というだけでポジティブなニュースになったし、綺麗な英語で自ら発信するので海外勢にも名前を覚えられている。つまり外への発信力もある。

だが二期目を終えようとする彼女の都政を振り返ると東京に未来に期待ができる変化をもたらすものはなかった。

 

緑地計画は眉唾で、森を壊してソーラーパネルを設置する計画や話題の神宮外苑の大木伐採。

デジタル化推進に大きな予算を割いておきながら、これから必要になる膨大な電力をソーラーパネルで担保するかのような雰囲気の計画はお粗末だ。

都市開発も本来はヒートアイランド現象を軽減する形で海風を入れ東京の構造を改善すべきが本丸だったが今や富裕層向けのハイクラスホテルやエンタメ施設を整備に成り下がり都市開発なんて代物ではない影に利権しか見えないものになってしまった。

 

安芸高田、石丸市長の立候補は今は小さな光だ。

だが彼が言及する都市の人口過密問題軽減は日本を活性化するきっかけになる。

ただ、石丸市長は東京解体という事を以前に言っていた。

だが私は解体でなく拡大。まず日本人が負担なく不自由ないスペースに住めて、真っ当な賃金が稼げる暮らしを確保できること。それは経済力を上げずできる事ではない。

一朝一夕で変えられないが、今までのやり方では変えられるという希望も持てない。

しがらみがない人材が必要だ。

石丸伸二氏は都知事選は4年前から頭にはあったと会見で述べていた。

石丸氏の政策が発表できるか期待したいと思う。

今までは、離れた場所市長をなんとなく応援してきたわけだが、今回は自分事。

しっかり見ていきたいと思う。多くの都民に注目もしてもらいたい。