ネットには保守ビジネスというのが金の卵になっている。

アメリカもそうだが、キリスト教への信仰など薄く教会に足を運ぶ事もない共和党議員が神の名を全面に押し出し保守派のキリスト教票を集める。

今やアメリカの最大の問題で、そういった考えを持つ人間は米国内では少数派にも関わらずレッドステーツで金銭目的の共和党系政治屋が続々と当選を果たす。

 

彼らに政治理念思想はない。お金を稼ぐ事が目的で演説の内容などすべて反故。公約など無いに等しい。富裕層企業の減税。社会保障の減額。保守系判事の推薦。

その結果アメリカの女性は人工中絶の権利すら剥奪される事態となった。アメリカ最高裁判事は死ぬまでその職を追われる事はない。

新たに任命された判事達は任命さらるにあたっての公聴会で質問されるのだが、保守派に任命された判事の全てがこの人工中絶の権利を剥奪するような過去の判例を覆すような事はしないとはっきり述べた。

保守ビジネスに熱狂する政治屋集めてきた判事候補達らは最高裁の半人に任命され、それをあっさり反故にした。

 

トランプ政権下ではそれに加えてカルト集団QANONがネット上に陰謀論を拡散。

カルト集団とキリスト教徒を融合させトランプ支援に利用された挙句国会議事堂を襲う暴動にまで発展した。

 

カルト集団QANONの活動は2017年あたりから活発になる。
フェイクニュースがどれほどのダメージを社会に与えるかを当時どの機関も真剣に考えてはいなかった。
今ではその社会への悪影響は見逃す事はできないレベルに到達。
世界でビジネス展開するSNS企業はそれらの投稿への対応に力を入れる事をスタンダードとして発信している。
 
日本でもカルト集団QANONの動向に注目した集団がいた。
ゴリゴリの保守ネット番組だけではない。
彼らは巧妙で、時には中立を装ったネット配信番組を配信、出演したりする。
中立を装う番組構成は時代劇水戸黄門テンプレ。
前半にあたかも自民政治家批判するかのような展開を用意する。そして、あわよくばで小炎上を狙う。
後半はそのゲストで呼んだ自民系著名人、政治からと意気投合。
「それって僕と同じ考えなんですよね」みたいなフレーズで結局我々は同じところを目指してる的エンディングで番組が終わる。
彼らは極右、中道など様々なスタンスでネット上の活動を展開する。
そして、選挙などの時期になるとお互いに連携し、政治家、組織と連携を取り始める。
選挙公示日前は政治家、候補者は選挙活動と取られる事を控える。
ネット保守ビジネスはそこを担保。候補になる直前の議員や前回の選挙に落ちた議員を招き知名度アップの手助けをネットする。
ここぞの時は連携し一気に同じ情報をネットで流したりもする。
 
今回安倍晋三元首相が凶弾に倒れ、それを利用する保守ビジネスが一斉にテンプレ拡散を始めた。
知名度の高い保守ビジネス組織が繋がって定型を作りそれネット上で一斉に拡散する。
 
安倍晋三元首相の訃報は本来であれば言論でなく暴力で選挙妨害がなされた事を強く、厳しく糾弾すべきなのは明らかだ。
だが保守ビジネスは批判的言動を揶揄(やゆ)し、問題のすり替えをし、意見の異なる人々や政治勢力の言論封じを羞恥心なく始めた。
アカべー批判テンプレートの拡散。無論投票日間近でネットで選挙サポートを依頼されたのかとすらというタイミングだ。
同胞で政治的理念を共にし、崇めてすらいたのはやはりポーズだったと改めて思わされる行為でもある。
個人的には人の死を自身の利益追及に利用している様には大変な嫌悪を感じる。
 
考えて欲しい保守とはなんなのか。
異なる意見をこのような方向で封じ、安部元首相に対する銃撃事件の本質の置き換えをする事が我が国、国民にとって何一つ利益にならないのは考える必要もなく明らかだ。
今こそ言論の自由と民主主義への攻撃に断固として反対すべき時なのに、全く逆方向へ民意を誘導しようとする保守ビジネス。
 
 
この人達は自民の極右批判をした報道機関も避難をしているが、日本ほど報道の自由がない事は世界が知っている事で、それだけを取っても意味不明などんでもフェイクの拡散だ。

 

 

保守ビジネスに執着するネット上の知名度ある人物は今や多くが地上波には姿を現さない。

知名度を広げるのに地上波はもう必要ないし、それ以上の資金が保守や愛国という言葉を使ったり、自民の極右をサポートするそぶりを見せるだけで、フォロワーがつき莫大な資金が動くからだ。

 

彼らは自民党を保守としてサポートしているわけではない。

 

現在総理大臣職を務める岸田首相は自民内ではリベラル。岸田政権をサポートする言葉は保守ビジネス向けではない。むしろ批判した方が受けがいいからだ。

彼らにとって政治理念、思想はどうでもいい。1日にほんの少し時間を割いて、日課にし、保守受けの良い言葉を発信するだけで、濡れ手に粟でまとまった資金が懐に飛び込んでくる。

だだそれだけだ。

日本の元首相が凶弾に倒れてもなお、言論の自由を平気で犯すその行為に私は流石にうんざりしている。

 

堀江貴文 自民公認で出馬

 
百田尚樹 作家 ネット上保守系ニュースに多数出演 ツイッターでは常に野党批判

 
八幡和郎 元通産省官僚 参政党の政党チャンネル 松田政策研究所チャンネルに多数出演