選挙序盤。希望の党はまさに希望の光だった。

メディアでは小池の失言としているが、国民がそこまで小池から不快感を得たのかは疑問。

要は民進党と手を組む構図は希望の党は改革をする保守である。

自民や安倍とは異なるとしてリベラルな部分をアピールしたかったはずだ。

ところが、残った印象はガチガチ右な保守。

維新、そして民進からは前原、野田の顔ぶれだった。

選挙前には若狭氏が一院制の主張に関しては短絡的であるという反応が多かった。

当初、維新は民進党と丸ごと合流するなら協力しないとしていたわけだから、民進党前原代表が選挙期間中分裂し、

無所属で出馬した元民進の政治家を応援したが応援を受けた議員すら複雑な表情だった。

 

今回協力体制を取らず脱安倍政権を掲げた野党だったが、その構図は分かりにくく特に安倍に反対する保守勢力が安倍との明確な政策の違いを示すことができなかったように見える。

脱原発さえ掲げればリベラル層が付いてくると小泉元首相に入れ知恵されたようだが、甘い目算と終わった。

 

一方、消費税をとうのだと解散した安倍晋三だが、実際に引き上げに踏み込むかは疑問だ。

消費税増税分を教育費に充てる方向は実現するだろう。

森友・加計問題はこれ以上盛り上がりが望めないので、安倍首相の続投色がかなり濃くなってきている。

 

野党は今回の結果を踏まえ、対安倍のみに終始しても勝てないことを学んだわけだから財政再建、金融緩和など経済政策でどこまで自民との違いをはっきりさせることができるかだ。

それには自分たちの政策が絵に描いたもちレベルでは国民に何も伝わらない。

 

消費税を上げないとした(私は消費税反対)政党は財源確保をどうするかもセットで国民に示すべきだし、脱原発を掲げるならば代替えエネルギーによって国民の電気料金がどう変わるのかも示す必要がある。

今のままでエコエネルギー政策など始めれば、ドイツ並みに電気量が上がり、家計は苦しくなるし産業でも煽りをくらい経済活動に支障がでる。

 

前回の選挙では、投票率があまりに低すぎて自民党が勝ってしまった。

都知事選は前哨戦とも通常は言われるもので、安倍に対しての国民の不満が大きいことは十分証明されていたはずだ。

にもかかわらず野党惨敗。

小池百合子は自身の発言について申し訳ないと謝罪をしたようだが、そんなことはさっさと忘れてこの政党は左か右か保守か改革か、明快になる、メッエージの伝わるマニュフェストを早く作ったほうがいい。

一院制とういう構想も続けるのかしっかり書いて次回は脱安倍でなく政策で勝負をするべきだ。

 

リベラル系国民が今回の選挙結果で最も懸念していることは改憲に積極的な勢力が議席を取ったという現実。

貝瀬の手続きが始まるだろう。

ただ、国民投票のハードルは高い。

 

それにしても安倍晋三の笑顔が憎々しい。。。

選挙結果に謙虚に向き合うと発言。

安倍晋三首相は国民の信任を得たと言っている。

全く憎々しいことだ。

 

各政党の批判をつらつらと書いたが、最も問題なのは国民だ。

有権者を政治家がバカにしている。

安倍晋三は理由もなく解散を決めた。

新党を結成し、政権を狙うとしながら政策がない政党。

エコエネルギーが全く原発と同じ料金方式で原発だろうがエコだろうが電力会社に痛手がないことに目をつぶった脱原発論。

こんな国民をバカにた選挙はないが、それは政治家が国民をバカにしているからだ。

私たちは政治がどれほど私たちの生活に影響するかを実感すべきだし政治を軽視してきたことを反省すべきじゃないだろうか。

 

ネガティブなことばかり考えてしまうけれど、今回の選挙で良かったのは最大野党の民進党が整理されたことだ。

離党者が続出する背景は、この政党が護憲なのか、増税か、リベラルか保守かの区別がますます混乱していたことにある。

それが整理されたことで有権者もわかりやすくなり、支持するか否かがはっきりできるし、この正統はあの人がいるからこの政策に関しては信用できんということもなくなった。

 

繰り返しになってしまうが、今後は各野党が政策をきっちり作り込んで欲しい。

左系に聞こえにいいことだけでは票は望めないのだから。