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政府が廃炉の方向で最終調整している高速増殖炉もんじゅ(福井県)を再稼働させると、少なくとも18年間で約5800億円の費用が必要と所管の文部科学省が試算していたことが20日分かった。

もんじゅにはこれまで1兆円を超える国費が投入されながら稼働実績はほとんどなく、費用対効果の観点から政府内では廃炉を求める声が強まっている。政府は21日夕、関係閣僚会議を開き、もんじゅの在り方の抜本的見直しに関し方針を確認する。

もんじゅ、高速増殖炉。
なんと、1968年に予備設計が始まったしろもの。ゲッソリ
本体を立て始めたのは1985年。
本当、一昔前のお話です。
そして95年、やっと運転開始。
と思いきや、ナトリウム漏れ火災、その上、情報隠蔽などあって大問題になりました。
翌年、その火災事故を調査していた次長は自殺。
大大大スキャンダルになりもんじゅはそのまま予算がつぎ込まれ続けるものの、稼働もせず放置。
2010年、15年ぶりに稼働。
と、思ったら、たった3ヶ月で炉内鋳造装置落下事故発生。
そしてまた待機期間なんですが、予算は毎年200億円ポンとあげる大盤振る舞い。
その後も、
2012年 11月、9679ヵ所の点検漏れが判明。

点検漏れって、お前ら全然教訓ないのか。。。ポーン
2013年 2月、原子力規制委員会が立ち入り検査でまた点検漏れ発見される。
もう、このもんじゅって装置わかってるエンジニアいないって白状しろ、とみんなが思った。。滝汗
2013年 5月、規制委員会も多くの人と同じ印象を持ったようで、運転停止命令を出す。
2015年 2月、運転再開の報告書を出すも    報告書の誤りが多数報告される。
更に、点検漏れの数が更に増える。
お前ら、ボンクラすぎるだろ。。。

予備切開から半世紀、最初の運転再開から20年。
トータルで約1兆つぎ込んでみました。ガーンガーンガーン


それから1993年に工事が着工された六ケ所村の再処理工場。ここで処理した燃料は何ももんじゅばかりに使用するワケではないですが、これもまたダメダメ施設。
試験が開始されたのは2002年ですが、延期、延期、で2015年11月16日にまたも延期し完成時期を2018年度変更。この施設は何と3兆円近い。最初の設計計画から比べると予算は2.8倍。びっくり
なぜ、この処理工場が延期を繰り返したというと、この施設が放射性物質の漏えいを繰り返したことにある。
2006年、低レベル廃棄物処理建屋(低レベルと書いてありますが、がっつり危険物質)濃縮液もれ。
その3ヶ月後、精製建屋でプルトニウム洗浄器セルに供給する硝酸ウラナス溶液漏れ発覚。
その1ヶ月後、分析建屋にて作業をしていた作業員の内部被曝をとうとう白状。
2007年。低レベル廃棄物処理建屋内でまた漏洩。
2009年。廃液漏洩などの不祥事が続発していることが明らかになる。
2010年。使用済み核燃料再処理工場の建屋で、高レベル放射性廃液が、廃液濃縮缶内から、缶内の温度計保護管内に漏れたと発表した。男性作業員の両手とあごに微量の放射性物質が付着したが、男性の健康や環境への影響はないという。7月30日、作業員5人が温度計を交換作業で抜き出したところ、温度計を置いたビニールシート上に基準値の約18倍となる放射性物質の付着が確認された。温度計保護管に欠陥があり、廃液が管内に漏えいした。
2011年3月11日。福島原発の報道に隠れていたが、こちらも発電機に不具合発生。ラッキーなことに外部電源に切り替わり大事にはならなかったが、使用済み燃料貯蔵プールの水は漏れた。

 

もんじゅの半世紀にわたる失態、六ケ所村の四半世紀続く漏洩問題。

誰か責任一度でもとったのか?
なワケない、だって担当者官僚で国の事業だから。ムキーッムキーッムキーッ


もう、無理だよね、とみんなが思っているが文科省は諦めない。
なぜなら電力会社にとって資産がただのゴミになるのは痛すぎる。
そして、核のゴミは今後日本ではどうするのか???という大きな問題の解決策を国民に示さなくてはならないから。

原発止めると、そりゃ電力会社や経産省、文科省の役人は懐が痛むだろうが、国民には優しい政策になると深く考えずともわかる気がするんですが。

もんじゅについては、近く政府はこの問題に関し意見共有をすると菅官房長官が今日コメント。
半世紀経ってやっと意見の共有?
長すぎるだろえーん