『ワイドショーが主に取り上げた今回の都知事選』連日大幅に時間を割いて、都知事選と3候補のみを報道した。

その影響も大きく、主婦層の人気をがっつりつかんだ小池百合子新都知事。
大手テレビ、そして、自民党の茶番も手伝って見事当選。
自民党との対立姿勢を演じ、極右のタカ派の小池百合子氏に右派と反対のイメージを植え込むことにも成功。
だが、小池百合子応援者は除名などと言われたものの誰も除名されていないし、小池氏本人にも何もお咎めはない。
しかも安倍首相は増田氏の応援演説には姿を見せず、代わりに来たのは元参議院議員でタレントの西川きよし氏だった。

彼女は今も自民党だし、タカ派であることに変わりない。



多くの人の記憶に新しいことだが、彼女が都知事選に手を上げた時、真っ先に掲げていたのが都議会の解散だった。

そして開票が終った今日、都議会議員との関係について報道陣に問われ、「都民の方々から選ばれた都議会の方々とも、しっかりと都民のためになるような政策の実現のために、これからも連携をとらせていただきたい。近々、各会派も含めてごあいさつにうかがわせていただきたいと考えている」と述べた。

 また、待機児童ゼロを掲げた小池氏だが、「保育士の待遇改善」も小池百合子氏の公約には存在しない。
全産業平均よりも月約10万円も賃金が低いことが保育士不足の最大の要因となっていことは議論されてきたことだが、小池百合子氏は「給与という形ではなく、空き家をシェアハウスして直接的な待遇改善を図る」(7月23日の東京・銀座の街頭演説)と訴えていた。雇用状況の改善はぜず、空き家の活用だそうだ。

その他にも公約に掲げている「保育所の受け入れ年齢、広さ制限などの規制を見直す」というのがある。
これは、「保育所の受け入れ年齢」の規制見直しは、2歳までの「小規模保育」の年齢制限も緩和し、3歳になっても認可保育所に転所させず、狭い保育所に押し込めるということだ。
規制緩和で詰め込み保育を公約し、保育士の待遇改善を行わない。
小池氏は、東京においても大阪市と同じように、「詰め込み保育」が横行する状況を作ろうとしている。

橋下徹氏によって規制緩和(上図)が進められた「大阪市内の認可外保育所では4月にも、11人の子どもを職員2人で保育中に1歳男児が死亡」している。