1.(都議会の)冒頭解散 
2.利権追及チーム
3.舛添問題の第三者委員会設置

これが最初の公約でした。
都議会との対立冒頭から放つ剛球を投げてきたわけですが、投票日が近づくにつれトーンダウン。
今彼女が街頭演説で謳う公約は、
「電車を2階建てにしてマイン電車を解消」
なんだそうです。

メディアが異常なまでにフォーカスする3候補はいづれも、今最もホットな話題「待機児童」を公約にあげていますから増田氏との差別化を図りたいと考えているのだと思います。
当初は都民がもう政治資金の問題にあきあきしている状況が明らかですから、上にあげたいかにも都民が注目し、「私が都知事になった暁には、カネの問題を根本から解決し、都政を都民の手に戻す」というパフォーマスに出たわけですが、選挙が終盤に近づくにつれ都議会との対立姿勢はすっかりトーンダウンし今や最初の公約は大たのパフォーマスになってしまった感があります。

新たにアピールしている満員電車の解消。
電車を二階建てにするとしていますが、実はこう言った取り組みはもちろん過去にあったわけですが立ち消えしています。

確かに都心での特急列車については二階建てが導入されていますが、通勤電車としての導入には大きな問題があります。
製造コストが格段に高い。いうまでもなく車両重量が 重くなりますから路線の保守コストもかさみます。
また、地下鉄に関しては二階建て電車安定性を確保するために幅広設計。幅広電車の運行は地下鉄ではできません。

最大の問題は二階建てになるとドアの数が少なくなります。
階段の乗り降りも発生しますから遅延の拡大は簡単に想像できるでしょう。

今や、朝のダイヤはパンパン、電車を変えるのでなく、フレックスの導入や、都市の人口過密問題を解消する方向に思考を向けないことには難しいでしょう。

素人が少し考えてもこれですから、彼女の公約の中身が心配です。
また、政党のサポートがなくて一人で頑張っている風ですが、選挙が始まる前にポスター作成し、都内全域にポスター貼りを済ませ、供託金も問題なく支払い、時給1万5千円のウグイス嬢も抱え、ヘアメイク、カメラマン、そして宣伝カー。
後ろだてないとできないですよね。
金の問題にメスを入れると息巻いて始まった都知事選ですが、その勢いは今やありません。自身の政治資金問題が一部で報道されていることが影響してるんでしょうか???

一方、自民党公認候補の増田寛也さん。
一貫し、待機児童問題のプランを一ヶ月以内で作成するとしていますが、そんなに早く作るなら立候補前に多少の案を練って都民に紹介できなかったんでしょうか。
それともガチで当選してから作る気でしょうか。急いで金だけかかるようなプランでも困るんですが。。。
金の使い方が問題でその座を退いた舛添氏。ところが、増田氏も年に100回の出張や、海外視察にファーストクラスを使う政治家。
もっとも痛いのは自民党公認の部分だろう。
何と言っても前知事舛添氏は自民党が後押しした候補だった。

さて、民進党がオス鳥越さん。
彼もまた小池同様公約が変わっていっている人です。
住んで良し、働いて良し、環境に良し プラス、がん検診100%
これが当初の公約でしたが、今やがん検診には触れません。
また、上に記載して「3つの良し」を謳い文句としていましたが、
現在はゼロ政策。
情報隠しゼロ
待機児童ゼロ
原発ゼロ
なんだそうです。
このゼロ政策という文句は実はパクリ。
同じく都知事候補として名乗りを上げた上杉隆さん。彼の公約がゼロ政策。
ただし、鳥越さんとは中身が全く異なります。
1期目都知事給与ゼロ
首都直下型地震対策 死者ゼロ
都内養護老人ホーム 待機者ゼロ
都内保育所 待機児童ゼロ
です。
鳥越さんの政策でもっとも?なのは原発ゼロ。
東京に原発ないですからね。
それに原発事業は国の仕事。これに取り組みたかったら先の参議委員選に出馬するべきでした。

大手メディアの馬鹿騒ぎ。勝手に主要候補を決めつける都民無視の姿勢はさすがにひどい。
我々有権者は今回こそは政党にフォーカスしない都知事選びをするべきだと感じています。