タイ当局が2月14日のバレンタインデーを前に、コンドームの携帯を習慣にするよう呼び掛けている。HIVウイルス感染と若者の望まない妊娠を防ぐのが狙い。

タイは毎年、バレンタインデーに合わせて若者らに性交渉の啓発活動を行っている。同国では都市化に伴い、若者が初めて性交渉を経験する時期が早まっている。

公衆衛生当局者は「特に十代の人たちは、コンドームの購入を恥ずかしがる必要はない。社会は女子のコンドーム購入を受け入れる必要がある。十代の妊娠が増えるよりはコンドームを買うほうが良い」と指摘。また疾病対策当局者も、HIV感染などから身を守る衛生具としてコンドームを受け入れるよう国民を啓発する考えを示した。 

東南アジア諸国における十代の妊娠割合は、タイがラオスに次いで2位。HIVについては、サハラ以南のアフリカに次いでアジア太平洋地域が2位で、タイはそのうち9%を占めている。