蚊が媒介するジカ熱が流行しているブラジルで、蚊よけスプレーなど虫除け薬の需要が急速に増えており、薬局では在庫切れとなる商品も出ている。

調査会社ニールセンによると、4月に症例が発見されてから、同国では昨年の虫除け薬の販売が約30%増加。セクター全体の売上高は5570万ドルと2倍に増えたという。ブラジル最大のドラッグストアチェーン、ライア・ドロガジルでは12月、虫除け薬の売り上げが前年の7倍に急増した。

同国では5日からリオのカーニバルがスタート。8月には五輪開催を控えており、ジカ熱対策は最優先課題となっている。