1汚染車両、部品積み戻し

ガイガーカウンタの需要が日本でも上がっておりますのでSOEKS社、QR社などは一般の方々でも最近は耳にされる事がある社名ではないでしょうか。
この放射線測定器メーカ二社によりますと、震災後から2012年1月10日までに日本から輸出された車及び車の部品で307個から基準を超えた放射能が検出されロシア消費者権利保護・福祉監督庁が輸入禁止の措置を取ったと発表しました。
同税関当局者は、積み出し港は「日本の数港」と述べたが、具体的な港名は明らかにしていません。これは昨年の秋頃から、明らかになっているようでサハリン税関だけでなくウラジオストク極東税関でも日本の中古車や自動車部品から基準値以上の放射能汚染が見つかっています。
見つかった汚染パーツの数や、汚染された車や部品が日本に積み戻されるという事態は、日本政府の評価が海外でも下がっている事を考えますとさほど大きな事件でもありません。(もちろん外国のみなさまにご迷惑をおかけした事は由々しき問題です。)
このニュースが国内で問題とすべきは、この事件が隠れるように報道され国内で話題にもなっていない事にあります。結果、被災地で放置された車両、福島の立ち入り禁止区域に今も放置されているであろう車や工業製品、重機など、これらは東電が保証するのか、またどのように廃棄するのかなどが議論されず放置されているように思えます。また、この問題を深く考察すると他にも問題がみえてきます。ホットスポットのように国内には所々放射線の高い所があることは既に明らかになっています。食品だけが取り上げられがちですが、他の製品についても同様のことがいえるでしょう。政府がレベルとその地域をもし把握しているのであれば公表すべきです。


2震災ビジネス

震災後色々なビジネスが作られました。
市場では「震災銘柄」という言葉が飛び交い、その代表的なのが瓦礫撤去事業でした。
今回取り上げるのは大した物でもありませんが、まったく不要な震災グッズといえましょう。RADFit(ラドフィット)
よく見て頂くと分りますがこの商品は20シーベルト以上浴びないと計測できません。
ちなみに国内では年間1ミリシーベルトが震災前の基準で、一時年間20ミリシーベルトまで政府が勝手にあげちゃいましたが最近はまた1ミリにもどりつつあります。
この商品、大変わかりづらい仕様で色の変化がよく読み取れません。
いらないわよ、こんなの


3食品の新基準超えは2.4%

NHKのこのニュース
この記事に出てくる福島、岩手、宮城、山形、栃木、茨城、群馬、千葉、神奈川の9県は、現在各国が輸入受け入れの際は日本政府の産地証明が必要としている危険指定地域と類似している。また、政府は食品業者に産地証明の必要な食品は放射能測定も必要だが現在はそれは厳しいと伝えている。
ガーンどうゆうことかしら。。。


4政府が発表した汚染地域

震災以降放射性医学の専門家は一年100ミリシーベルトまで人体の影響はないと断言する人が増えていた。
しかし、震災以前我が国の「年間1mSvが公衆の被ばく限度量」は1年1ミリシーベルト。昨年夏、政府や100ミリ専門家は20ミリまで容認するよう促していたが、昨年12月に震災前の基準1ミリにもどる事にしたようだ。
年間1mSvを時間当たりに換算した0.19μSvに自然放射線量の毎時0.04μSvを加え、0.23μSv(以下、すべて毎時)とした。
環境省は、この数値を超えるスポットのある区域を汚染状況重点調査地域に指定したのである。そして報道されないため知らない方が多いのではないでしょうか。
まだ問題は皆が知らないというだけでなく、政府は指定をしただけで対策はしない。各自治体に勧告を出したのみで対応については自治体任せになっている。
もう一つ。政府の1ミリシーベルトの計算には内部被爆が加算されていない。下に示した汚染状況重点調査地域住民は生活しているだけで1ミリシーベルトを上回る。
4月に政府が設定した食品の放射能基準は適正と言えるのだろうか。
またこの基準が始動するのは先月からではない。
ゆっくり今年一年かけてシフトされるため、実際消費者は基準よりも高い食品を口にすることになる。
その点もよく理解している自治体や食品業者は独自の基準をもうけたが、現在これが議論の的となっている。

以下環境省が指定した汚染状況重点調査地域。
岩手県 
3市町   一関市 奥州市 平泉町 以上の全域

宮城県 
8市町  石巻市 白石市 角田市 栗原市 七ヶ宿町 大河原町 丸森町 山元町 以上の全域

福島県 
40市町村  福島市 郡山市 いわき市 白河市 須賀川市 相馬市 二本松市  伊達市 本宮市 桑折町 国見町 大玉村 鏡石町 天栄村 会津坂下町  湯川村 三島町 昭和村  会津美里町 西郷村 泉崎村 中島村  矢吹町 棚倉町 矢祭町 塙町 鮫川村 石川町 玉川村 平田村 浅川町  古殿町 三春町 小野町 広野町 新地町 以上の全域
田村市 南相馬市 川俣町 川内村   以上の区域のうち警戒区域または計画的避難区域である区域を除く区域

茨城県 
20市町村  日立市 土浦市 龍ケ崎市 常総市 常陸太田市 高萩市 北茨城市  取手市 牛久市、つくば市 ひたちなか市 鹿嶋市 守谷市 稲敷市  鉾田市 つくばみらい市 東海村 美浦村 阿見町 利根町 以上の全域

栃木県 
8市町  佐野市 鹿沼市 日光市 大田原市 矢板市 那須塩原市 塩谷町  那須町 以上の全域

群馬県 
12市町村  桐生市 沼田市 渋川市 安中市 みどり市 下仁田町 中之条町  高山村 東吾妻町片品村 川場村 みなかみ町 以上の全域
埼玉県 2市  三郷市 吉川市 以上の全域

千葉県 
9市  松戸市 野田市 佐倉市 柏市 流山市 我孫子市 鎌ケ谷市 印西市   白井市 以上の全域