大学でマクロもミクロも勉強したけれど、社会に出たらどこもかしかも習った事と違う事を言っていてよく分らない。。
と思った事はございませんか?

わたくし若い頃は、
「経済学って難しい」
考えもせず通り過ぎておりました。
でもここまで景気が悪くて、
収入が下がって、
増税。。。となると分らなくてもただ通り過ぎるわけにもいきません。

あぁ、ちゃんと勉強しておけばよかった。

日本はデフレ脱却ともう10年も叫び続け、サブプライムの余波を受け止めるのに四苦八苦する中、リーマンショック。
そうかと思えば震災に襲われどうにも立ち直る暇がございません。

最近は海外旅行にお出かけになる方も多いですし、海外で暮らした経験がおありの方も増えましたから、だんだんみなさん気づいてませんか?
日本は本当にデフレなのだろうか。。。
だって、物が安くなったなって実感されますか?
わたくしは、いつも日本って物価が高いなぁと思います。
アメリカが故郷の夫は、
「なんでこんなに高いんだぁ」と怒り狂っております。

日本は、ガス、水道、電気代が本当に高い!貸家住まいはその上家賃が降り掛かります。

輸入品のチーズやお酒なんてとんでもない値段がついています。
国内産だからといってもそんなに安かありませんわ。

アメリカのナパバレー産のワインをこんな高価格で売っているのは日本だけだと思いませんか?

えっ、たとえが悪くて分りづらい?
。。。え

でも、みなさんデフレで物が安くなったって思います?
洋服だって外国発信の安売り店やユニクロなんかは中国や他の第三諸国で生産された低価格品でそれなりの品です。
でも、それ以外はセールといってもそこまで安くありませんわ。
海外でセールって言ったら70%くらいは下げてきますわよ。

わたくしなんて普段着や下着はセール時期に海外通販でまとめ買い致します。送料を入れてもその方が安いんですもの。

それなのに、偉い経済学者の人やデフレ、デフレと言い続けるのです。
それって、デフレ(物価下落)はよくないってことですわよね。

これ以上物の値段が上がり、家賃が上がるんですの
企業は人員削減。あのSonyだって1万人リストラでございましょ。
他の企業だって給料、ボーナスカットしてる所は多いじゃありませんか。その上、増税ですわ。

「死ねとおっしゃるの」泣

日銀の白川総裁は21日ワシントンでフランス銀行主催のパネルディスカッションで欧州中央銀行を批判をしている記事を読みました。
総裁は、
「中央銀行の膨大な通貨供給の帰結は、歴史の教えにしたがえば制御不能なインフレになる」「金融市場の小康が保たれる事で、(財政再建への)危機感が薄れる可能性がある」
とおっしゃっています。

え?え゛!
と思ったのはわたくしの考え過ぎでございましょうか。

サブプライムで政界経済が揺らいだ後、ウォール街のエリートやハーバード大学の数学者が避難の的になりました。
「うさんくさい、詐欺まがいの商品作りやがって」
罵倒されたわけでございました。
ウォール街の人達はいいました。
「我々の誤算は世界のグローバル化が思ったよりすすんでいた事だ。」
ようするに、うさんくさい商品はアメリカ国内だけで消化されるはずだったのに、あっという間にこの商品が世界に流出してしまったという事でした。

どちらにしても、あんた達は詐欺よ!本当に?
と思ったものです。

さて、みなさま今回の白川総裁の発言にもう一度もどってみましょう。白川総裁は欧州の銀行がマネーサプライをした事による超インフレの懸念を呈したわけでございます。

疑問
日銀は今まで景気対策として日本国債買い取りを事業としてやっておりました。
白川総裁は
「日銀が国債を買うと、国債金利が下がる。それに連動して長期金利も下がるから企業がお金を借りやすくなって資金が調達しやすくなるのです。。。」
と言っています。

そして今年、日本は昨年色々な災難に見舞われたので国債を44兆円発行し、日銀はそのうち38兆円を買い取るつもりでいるようです。
言うまでもなく、日銀は日本のお金を発行する所です。
お金がだぶつかないように管理する役目があります。
お金を刷りすぎると質の悪いインフレが起きると中学くらいに教わった気がします。
それを証明するように白川総裁はワシントンで欧州のマネーサプライを指示すると言いながらもインフレの懸念を示唆しました。
でも、国内ではデフレだからインフレにもなるし「いいじゃん」と言わんばかりに国債を買い取ろうというのでしょうか。
新しいお金を発行しなくても、お金の量を管理する日銀が国債を買いとればお金を刷ったのと同じ事になるのは、わたくしでも分ります。

海外では批判されている日銀の国債買の動きを日本国内ではあまり報じないし、批判もされません。円高がおさまるのでむしろ歓迎されています。

でも、これで大丈夫なのかと心配になります。泣

長期金利が下がると言っていますが、ご存知の通り民間銀行は貸し渋りに走っているので特に中小企業は資金調達が一段と難しくなっています。

日本は中小企業はすごく多いのに大丈夫なんでございましょうか?

大企業は円高と銀行からの借り入れができるので海外の会社を買い取ったりしていますが、白川総裁がいったように、欧州でインフレが起きたらどうなるのでしょう?
グローバル化がすすんでいるなら日本にもその波はくるのではないかしら?

増税の中、インフレが来たらすごく苦しい気がすんだけど。。え

その上国債外を日銀が始めたので海外ではそれを大増刷による国債買い支え(マネタイゼーション)であると取りましたわ。
(→関連記事/英語:Beating a Dead Hose)
その証拠に、結果円安傾向にゆっくりですが転じてきました。

アメリカは景気がいいとは言えません。
景気がよければオバマさんの選挙戦はもっと楽になっているはずです。

アメリカの景気悪化は日本に必ず影響しますわ。

白川総裁はこうも言っています。
「日本で低金利が続いている背景として、国債利回りが低位安定的に推移すると、その事実自体が国債の安全性評価をさらに高めてその保有動機を強めるように作用する」
「しかし、政府が自らの支払い能力を超えて借金を重ねることはできない以上、投資家が信用リスクを意識し始める臨界点がどこかに存在する」「投資家が他の投資家が国債を売却すると予想することが利回りを押し上げる自己実現的なプロセスがひとたび作動すると、『市場取り付け』に至ってしまう可能性がある。そのようなソブリン危機は、前触れなしに顕在化する可能性がある」

ちょっとまって!
泣
それって、ギリシャが破綻したような危機が日本でも起こりうるって意味?泣

日本政府って既に借金だらけなのに、44兆円国債発行したのようね。
それをほとんど日銀で買い取ってるんでしょう?
でも日銀総裁は、日本国内ではデフレと言い切って、インフレ誘導するの?
日銀は欧州銀行と実質同じ事をしているように見えるけれど、欧州にたいしては懸念を呈すの?
経済って素人には分らない難解なシステムがそんなにあるの?
私達が生活している実際の感覚って全然景気とは関係ないの?

分らないわぁー

安住淳財務相は21日、国際通貨金融委員会(IMFC)での声明で
「急激な円高の再来や欧州政府債務危機の再燃による海外景気の下振れ、高止まりする原油価格の動向といったリスクに十分警戒している。」
「基礎的財政収支の赤字対GDP比を2010年度比で2015年度に半減し、2020年度には黒字化するという目標を達成できる財政構造を作り上げていく」「ユーロ圏の一部の国で国債金利が再び上昇傾向にあるなど、欧州政府債務問題を中心に大きな下方リスクが引き続き存在している」
とおっしゃっていました。

財務大臣や日銀総裁の言ってる事を総合すると、
「政府が支払い能力を超えて借金を今のように重ね続けると、どこかで限界が来てギリシャが破綻したような事が起こりかねない。それはこまるので、日本の財政構造を作り替えて今2015年までに赤字ににします。」
って事を世界に発信してるって事なのかしら?

そして国内の報道や動向をみると、増税、年金カット、医療控除削減、相続性値上げ、後期高齢者保険料値上げ、高齢者入院受け皿廃止を粛々と実行して2015年までに財政赤字を解消するってこと?

経済学者ってうさんくさい。。。
金融関係ってあやしい。。。
政治家って怖い。。。
あたくし達の生活ってどうなるの

そんな気持ちが更につもる今日この頃。

みなさまは、どう思われますか?