みなさま、こんにちは。
Mrs.Burkeの部屋へようこそ。

本日は、脱毛症の治療について考えてみたいと思っております。
お時間ありましたらおつき合い下さいませ。

さっそくですが、今日は脱毛治療のガイドラインなるものがございますので、ちょっと中身をご覧下さい。
まぁ、退屈な資料でございますよ。
こちらは2010年4月に、日本皮膚学会初めて出したんですね。2010年なんて、つい最近でございますね。
ガイドライン

このガイドラインで上げる治療法は5段階で評価されております。
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A段階 強く勧められる
B段階 勧められる
C1段階 考慮してもよいが、十分な根拠がない
C2段階 根拠がないので勧められない

D段階 療法として行わないよう勧められる
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とこんな感じでございます。

具体的治療法といたしましては、
以下のものがずらりと上がってまいります。
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CQ1 ステロイド局注  B
CQ2 局所免疫療法   B
CQ3 ステロイド内服    C1
CQ4 点滴静注ステロイドパルス療法    C1
CQ5 第 2世代抗ヒスタミン内服            C1
CQ6 セファランチン内服                      C1
CQ7 グリチルリチン,メチオニン, グリシン複合剤(グリチロン R) C1
CQ8 ステロイド外用         C1
CQ9 塩化カルプロニウム外用 C1
CQ10 ミノキシジル外用         C1
CQ11 冷却療法                         C1
CQ12 直線偏光近赤外線照射療法 (スーパーライザー療法) C1
CQ13 PUVA療法                 C1
CQ14 シクロスポリンA内服 C2
CQ15 漢方薬内薬                 C2
CQ16 精神安定剤内服         C2
CQ17 アンスラリン外用         C2
CQ18 星状神経節ブロック C2
CQ19 催眠療法                         C2
CQ20 鍼灸治療                         D
CQ21 分子標的治療薬         D
CQ2 カツラ                         C1
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上の治療を見て頂くと「A評価の強く勧められる」というのがございません。B評価の「ステロイド局注 」「局所免疫療法 」。
大学病院のような大きな施設通信されている方は耳にした事のある治療法ではございませんでしょうか。この二つが唯一「勧められる治療」とされております。
明らかな効果が認められる治療はこの二つしか今の所ないという事になってるんでございますね。
ですから、この二つが脱毛症の一般的治療として現在病院で施されております。(とはいえ、脱毛場所や範囲で異なります)他の治療は効果の根拠立証されておりません。
だからといって効果ない。。。というわけでもなく。
評価の小さな治療でも患者によっては大きな効果を上げる場合もございます。この一律で効果がみられず、患者により効果も大きく異なる点がまたやっかでございますね。

全般的に、脱毛症というのは健康保険の適応外でございます。
自己免疫疾患ですから、ひとによってアトピーやアレルギー反応のある患者が少なくありません。ですから脱毛でなく他の症状の治療として保険を適用しているケースが多ございます。
他の疾患が見られる患者でも化学治療のように効果の高いものは適応外の場合がほとんどでございます。

わたくしが考えますに、根拠が薄く、保険適用が無い治療を医師が施す場合は、少なくとも独自の研究や実績がなければならない思います。
脱毛症という疾患はほとんどの要素がまだブラックボックで良くわかっておりません。
分らないからこそ、一人で悩まず専門医の意見を仰ぐ事ですこしストレスが軽減されますし安心感が多少なりとも得られると、わたくは感じました。
しかし、残念な事にこの「分らない」というのを利用して、推奨すべき根拠が全くない治療を高額で施す医師、医療機関(と称する個人、団体)は結構多いのでございます。
ですので皆様お気をつけ下さい。

脱毛症の治療にいらっしゃる際は、最低限の知識を持つ事も必要であるとも感じております。例え大病院での治療でも、それが本当に適切であるか先生とよく相談なさって下さい。
現在ある、化学物質やステロイドを使った治療は体に大きな負担をかけます。そのあたりの副作用等は担当医とコミュニケーションを密に取るとる必要がございます。
脱毛症に限った事ではございませんが、担当医ときちんとお話をすることで適切な関係を気づく事も病気を治す為の大切なプロセスでございます。疑問、分らなかった事、不安感についてはあきらめたり、恥ずかしがったりせず、しつこいくらい先生に聞いて下さい。
確かに医師の数が限られておりますから、先生方は常に多忙でいらっしゃいます。
ですが先生との信頼関係を築かず、長期の治療に望む事は難しいです。
反対に患者への説明や信頼を築くプロセスに対してめんどくさがるようねお医者はろくな奴じゃございません本当に?
そのような医師とはこちらから「さよなら」してさしあげましょう。バイバイ

今日はざらっと治療法についてご案内いたしました。
また別の機会に「治療」という観点をテーマにいたしまして、もう少し深く思考してまいりたいと思っております。
本日はお付き合い頂きましてありがとうございました。

それではみなさま、ごきげんよう。


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