半分以上自分語りの感想文 | Hobo Jungle  昭和のかおり ♪♪♪
桜桜桜

チェーホフの『三人姉妹』を観たついでに、先月の『桜の園』を思い出しております。


8月の写真↓



唐突ですが、私は子どもの頃、自分はガチ文系だと思っていました。
しかし仕事が理系寄りであるため、文系的要素が年々枯渇しているような気がします。
(そもそも脳に文系理系って、本当にあるのかどうか存じませんが)

ちゃんと学んだ経験が皆無なので「文系」方面にコンプレックスあり。
シェイクスピアとかチェーホフなんて、ワタシなんかが口にするのも小っ恥ずかしい、と思ってしまいますひらめきあせる

『桜の園』も、宇野重吉さんが越路吹雪さんの三回忌で、"越路吹雪さんで『桜の園』を上演しようと思ったけれど 彼女がいなくなったので『桜の園』の演出は諦めました" と挨拶なさったとのエピソードを読んでから興味を持ったものです。

だけど、名作戯曲の舞台って、文学的なセンスや知識が無くても面白いものですね。

『桜の園』は、数年前に本で読んだ時は、女主人が没落し、幼い頃からの大切な思い出が籠る桜の木が切られてしまう様子がたいへん残念で悲しいことに思われたのですが、舞台で観たらそれもアリと感じました。

一族や個人の浮き沈みって、ある意味普遍的で自然な事。
ことさら残念に思う必要はないなぁ、と。
時代は流れ世の中は常に変化するもので、それは別に良い事でも悪い事でも無いような気がしてきました 指差し


思い出したのは、毎年、近隣のとある国と一緒に開催される某カンファレンス。
このカンファレンス、以前は経済的にも学術的にも日本が支援していたのですが、今ではそんな必要は皆無、てか、追い抜かれてます。
なんかちょっとなさけないけど、いいじゃないの、それも。

…それから… 
話は変わりますが、母校の桜並木がだんだん切られて減っているんです桜
以前新しい建物が出来た時に数本、別の改築工事ではガーッと不安不安不安不安不安
私にとっては信じられない、目を疑う光景だし、桜の寿命はまだ先なんだけど、今その場所を使っている人たちに必要ならば…
まぁ、いいか。


などなど、身近な浮き沈みのアレコレを思い出しては名作の普遍性にも思いを馳せるのでした。