ミュージカル『カラフル』 | Hobo Jungle  昭和のかおり ♪♪♪

先日観たミュージカル『カラフル』(@世田谷パブリックシアター)は、1997年に出版された森絵都さんのベストセラー小説を原作とするオリジナル作品でした。

劇場としても、1997年開場以来、初のオリジナルミュージカルとのこと。

脚本・作詞・演出は小林香さん、作曲・編曲 大嵜慶子さん、音楽監督 鎮守めぐみさん。

 

学校生活や家庭内の問題が描かれており、せたがやこどもプロジェクト2023<ステージ編>でもあるため、観客の層も小中学生から中高年まで幅広かったです。

時折小学生の笑い声が響く、心地よい観劇の空間でした。

3階席の傾斜はコワかったけど。

 

 

天使から「おめでとうございます!抽選にあたりました!」と言われて、下界で「ホームステイ」と呼ばれる修行ををおこなうことになる「ぼく」は、前世で何か大きな罪を犯したらしき男性の魂。

「ぼく」の魂は、病院で今まさに死亡を宣告された小林真の身体に乗り移ります。

小林真は、自殺した中学3年生でした…。

 

お芝居が進むにつれて、家族や学校の友達と真との関係が明らかになってきます。

 

小林真の家に「ホームステイ」して、修行を積みながら自分が犯した罪や自分の名前を思い出そうとする「ぼく」を演じるのが鈴木福さん。

「ぼく」を見守る陽気な天使プラプラを演じるのが川平慈英さん。

 

 

・・・鈴木福さんと川平慈英さんといえば、思い出すのは、、、

何年も前に日生劇場で観た『ビッグ・フィッシュ』日本初演です。

あたたかさに溢れた『ビッグ・フィッシュ』のカンパニーが大好きになり、リピしたことを思い出しました。

 

 

あの時子役だった福くんが主役、川平慈英さんとのコンビネーション、さらには日本オリジナルのミュージカル。

そんな演目を見る日が数年後にやって来るとは。

時が経って歳をとる、って、楽しいこともたくさんあるなぁ、と思います。

 

 

お話が逸れましたが、私はシンプルな舞台美術が気に入りました。

白くて角ばったセットですが、モダンさやアートっぽさが強調されたものではないと思います。

HPには 「"モノクロだった世界をカラフルに変える"ミュージカルの魔法」とあり、たしかに真っ白で無機質な世界がプロジェクションマッピングで多彩に変化するのですが、実はそれだけではないのですーー爆笑


これから、兵庫、茨城、愛知のツアーがあるそうです。

機会がある方は是非、魔法の瞬間に劇場で立ち会ってくださいませ虹虹虹

 


キャストとスタッフの一覧はHPからコピペでいただきました↓

 

【原作】森絵都「カラフル」(文春文庫刊)
【脚本・作詞・演出】小林香
【作曲・編曲】大嵜慶子
【出演】鈴木福 加藤梨里香 百名ヒロキ 石橋陽彩 菊池和澄
    島田彩 高井泉名 本田大河 鈴木大菜
    彩乃かなみ 川久保拓司 / 川平慈英
【スウィング】畑中竜也 仲本詩菜

【音楽監督】鎮守めぐみ
【美術】松井るみ
【照明】高見和義
【音響】山本浩一
【衣裳】中村秋美
【ヘアメイク】河村陽子
【振付】木下菜津子 港ゆりか
【歌唱指導】林アキラ
【ミュージシャンコーディネート】新音楽協会
【演出助手】西祐子
【舞台監督】二瓶剛雄
【世田谷パブリックシアター芸術監督】白井晃

【宣伝美術】ヒロ杉山・中島友太(ENLIGHTENMENT)
【宣伝写真】間仲宇
【宣伝スタイリスト】九(Yolken)
【宣伝ヘアメイク】NORI(Jari)



会場で販売していた文庫本の帯がミュージカル仕様。