「あんたが産むわけじゃないんだから、静かにしてろォ~!」 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の

助産師&針灸師の

加藤祐里です。


お盆真っただ中、

みなさまいかが

おすごしですか?

お盆の前までは

雨が降らなかったのに

お盆になった途端、

雨続きな郡上ですが、


でも、ようやく

涼しくなってきて

有難いです。


今日は

ひさしぶりに

助産師であり

針灸師である

もりのこ針灸院

院長らしい記事です。


針灸師や

マタニティの施術家で

奥様や、身内のかたの

出産に立ち会われるかたも

いらっしゃいます。



お産は陣痛が

はじまったら

一直線にそのまま

どんどん陣痛が

強くなって

子宮口が開いて

進んでくるとは限らず、


三日かかる人も

いれば

初産でも3時間で

生まれてしまう人もいます。


早ければいいという

ものでもないし、


痛みがなければ

いいというものでもない。


人によって

お産や陣痛は違いますから

そうでない人も

たくさんいるとは

思いますが


陣痛には必ず「波」が

あります。


一日の間でも

ぐーっと痛みが

頻回になって

強くなってくる時間帯と


逆に弱くなって

勢いがおさまって

しまう時間帯があります。


西洋医学的な薬や

普通の病院は

そんな体のメカニズムとは

関係なく


命の危険があれば

待てませんし


今は赤ちゃんの

心音はよくても


夜勤や土日で

医療スタッフが少なくて

万全な状態で対応することが

できないと判断されれば


予防的に帝王切開に

切り替わることも

あります。

陣痛促進のために
針灸に限らず

アロマでも

整体でも

自然治癒力を引き出す

施術・ケアをしたとき


その場でぐんぐん

陣痛が強くなることは

少なくて


逆に

母体が疲れていたり

緊張していたりすれば


陣痛が弱くなって

いくことが

多いように思います。

陣痛が弱くなっていく

「波」のときに

いくら陣痛を強くしようと

思っても

あんまり利きません。


別に施術が

全く効いていないわけでは

なくて


「体が必要な方向を

自分で選んでいる状態」


だから、まだ

待てる状態であるなら

施術したなら

母体が眠たそうであれば

痛みのあいまに

ウトウトできるように

調整してあげたほうがいいです。

今までも

針灸師の友人が

奥さんのお産で

あれこれやってみたけど

上手くいかなかった

話は何度も

聴いてきました。


どれもこれも

結局は「愛」だから

間違いはないのですが


身内ほど

「自分の腕をみせて

すごい~と言わせたい」と

いうエゴが働くからか


実は上手くいかない

ことが多いのです。

家族が施術家だろうと

そうじゃなかろうと


一番大事なのは

「妊娠中から

夫婦ともに

お腹の赤ちゃんに

話しかけて

愛情をもって接すること」


特に夫は

「いくら忙しくて

家にいる時間が

少なかったとしても


妊婦さんに特に特に

愛情と尊敬をもって

接すること」


一回も妊娠中に

施術できなかたっとしても

ここだけは守っていると

お産がこじれません。


これは施術に限ったことでは

ないと思うのですが


いくら、嫁(妊婦)のからだで

色々と自分の腕を

試してみたいと

思って欠かさず

ケアをしていても


夫がしっかり稼いで

豊かな暮らしを

することができていたとしても、


毎日、メールを

欠かさなかったとしても


お皿もお風呂も

嫁のパンツも洗って

上の子を毎日

お風呂にいれて

完璧なイクメンを

していても


「嫁が本当は

どうして欲しいのか?」を

無視して

自分の思いとおりに

コントロールしようとしている

関係があると


そういう夫婦の

目に見えない問題は

お産に出てきます。

面白いのが

「俺の技でなんとか

楽にさせてやりたい!

産ませてやりたい!」と

前のめりになっているときは

生れません。


奥様への愛情が

溢れすぎて


お産のこともよく

知らないくせに

いちいち医療者に

つっかかってくる

‘自称施術家’とかね…(-_-メ)

「あんたが

産むわけじゃないんだから

静かにしてろォ~っ」て

ナースステーションから

雄たけびが聴こえてくる

こともあります。


一晩中そばにいた

夫が諦めて

ヘロヘロになって

眠たそうにしてきたら


「一回、ご自宅に帰って

シャワーでもあびて

きてください」と

嫁から離れた途端に

生まれたりします。


針灸家のご夫婦に

限らず


立ち合いして

上手くいく夫婦もいれば

そうじゃない夫婦もいます。


夫が心配そうな顔して

ずっとそばにいると

自分のほうが

余計に苦しくなると

いう人もいますし、


夫がいないほうが

奥さんのほうが

甘えがなくなって

自分でなんとか

乗り切ろうと

意識が強くなったり


緊張がとれて

のびのびし始めることも

よくあります。

そう、


産むのは「女」


男は女の土俵を

犯してはいけない!