子どものお手伝いから学ぶ「隠れアスぺの取り扱い説明書」 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

昨日のマーマーマガジン
服部みれいさんのブログ

今の時代に生きる
私たちが
人(自分自身)を理解して
能力を生かしていくための
すごいヒントが書いてありました。

「隠れアスペルガーという才能」と
いう本を読まれた
感想なのですが、

みれいさん的
隠れアスペルガーの
観察日記として

◎とてもまじめで、
なにごともていねい

◎でも、すごい大たん
(あまり先を読んだりしない)

◎てきとうに、ということがあまりない/
塩梅があまりわからない

(めちゃめちゃてきとうな人もいますが/あはは)

◎ことばをことばどおりとらえてしまう
(裏がよめない)

◎ゼロか100か、という思考をしてしまう
(グレーゾーンがない)

◎嘘がつけないし、
嘘がみぬけない

ときに

◎空気が読めない

◎おっちょこちょい

◎恋愛におくて
(ないしは、まったく
経験がないケースも多い)

◎傷つきやすい

◎からだもあまりつよくない

◎極度に緊張することがある



我が家の10歳にして
歴史オタクな長男は
隠れ、どころか
アスぺのにおいをプンプン
させて生きております。

たまたま
学校も勉強も好きだし
本もよく読むし
じっと座っている
(話を聴いているかは別)から
日本の教育制度に
ついていくことが
できているので
今のところ大きな
問題は起きていないのですが、

(学校ではどちらかというと
賢くて勉強ができる
部類に入ります)

もう、信じられないほど
不器用で、
いまだに右と左が
分かっているのか
いないのか、

ちょうちょ結びも
ろくにできないし

力加減ができないので
物もよく壊す。

体力もなければ
興味がないことには
集中もできないし
も~う、10年つきあっても
いまだ理解ができない
生き物。

夏休みに皿洗いの
お手伝いをやらせようと
しましたが
皿は割るし
床も、服も
あちこち汚されるので
あきらめました。

でもね、ずっと子どもは
こういうもんだと
思っていたんです。

だけど、2歳離れた弟は
そんなことない。

皿洗いは3日でマスターして
今は言わなくても
鍋のこげつきまでみつけて
洗っておいてくれます(*_*;

弟は
1のことを言ったら、
3できる感じ。

弟も育ててみて
ようやく気づく
長男の生きづらさ。
(育てづらさ)

でもね、「伝え方」
「活かし方」だと
気づいたのです。

例えば、長男に
きれいにアイロンをかけた
シャツを
「ちょっとそこに
置いておいて」と
頼むと

下が汚れてようが
気にもしないで
置きます。

弟の場合、
まず置く場所を
きれいに片づけて

私がたたんだ以上に
きれいにたたみ直して
しまってくれます。

長男は相手の気持ちを
察したり
言葉の裏側を読むことが
できないので
「ちょっと」がこんなにも
差がでるのです。

だから、長男に何かを
頼むときは
具体的に、一個づつ
「まずは
あそこの○○を
片づけて、きれいな
雑巾でふいてくれる?」

「そしたら
このシャツを
畳んだ形を崩さないように
置いてくれる?」

(弟には褒め方が大事かな…)

アスぺ体質の人は
ひとつのことに
慣れるまでは本当に
大変だし

臨機応変にちゃちゃっと
やるのが苦手。

テレビがついていたり
ほかのひとが
話をしていたりすると
そちらに気が移って
しまって目の前のことに
集中できない。

だから、できるだけ
ルティーンでいつもと同じ、
いつも通りやることが
物事を成し遂げるために
必要になる。

そういう意味で
確かに隠れアスぺが多いと
言われる日本社会には
同じことしか
教えない義務教育と

毎日決まった時間に
働いて
同じマニュアルで
働く会社員(公務員)は
向いているのかもしれない。

弟が良くて
長男が悪い、という
問題ではないのです。

「前者・後者論」
おなじみの
心屋さんもおっしゃって
いますけど

前者なのに
後者のふりして
生きたり

後者なのに
前者になろうとしたり

自分の持ち味を
生かさずに
違う者に憧れて
本来の自分を否定して
生きていることに
問題があるのです。

ちなみに我が家の
長男はオールマイティーな
家事能力は欠けるけど

アイロンがけは得意。

もともと折り紙が好きなので
アイロンかけて
角と角があわさると
気持ちがいいみたい。

私にしてみると
アイロンかけるのに
30分かけるなら
ほかのことを
してほしいと思いがちですが

そこはグッと我慢。

アスぺ体質は
気持ちよくて
得意なことを
飽きるまで
なんだったら
アイロンが壊れるまで
とことん
やっていただく。

その子、その子によって
はまるツボがありますから

親はよくその子の
「取り扱い説明書」を
吟味していきましょう。